しあわせ色

□春島・ノーザリー島2
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酷く熱く、熱をもつ
喉元が焼けるようだ
その熱さが改めて
あの人はもういないと私に深く認識をさせる
まるで首輪のようなそれはあの人との深い繋がりであったはずだ
目の前にいるこの人物が私の大事な人になる前に忘れることができるだろうか、と
考えてもみても結果がでないことは分かっていた
で、あるならば
今ここでこの人の手で
わたしの新しい大切な人の手で
この首のキリトリセンに沿って切り取ってもらえないかと願ってしまった








もちろん口になど出せはしない
そんなことはなから分かっていた











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