短編
□真夜中の訪問者
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''ピンポーン''
飲み会と言っていたさやかちゃんが無事帰宅したという連絡があり、安心してベッドに入って眠りについていたらいきなりインターホンがなった。
『こんな時間に誰やろ』
眠い目をこすりながら玄関の覗き穴を除くも外には誰もいなかったのでもう一度布団に入ってうとうとしていたら
''ピンポーン ピンポーン ピンポーン''
何度もなった後、ぴたっと音が止まった。
さすがに気になったので外に出てみると、そこには体操座りでうとうとして今にも寝てしまいそうな女性が1人。
あれ?? でも、、
『おぉーい すみません、どうされましたか? こんなとこで寝ると風邪ひくので一旦中入りましょ?』
「ん、、、ん、 ハッ ゆうりぃぃぃぃ!! なぁ、なんですぐ開けてくへんかったん?お外、さぶかってんけどっ、、、」
『えっ、え??さやかちゃんっ?どうしたの?なんでこんな時間にいるの?飲み会終わってちゃんと帰ったって言ってたよね?あの時全然酔ってなかったよね??』
こんな真夜中にいきなり家に来るさやかちゃんに驚き質問攻めにしてしまったら、
「ゆうりは、、、私が来たの が、、嫌、やったん?」
と今にも泣きそうな声でいわれた。
『そんなわけないじゃん!でも、びっくりしちゃって、、 風邪ひくといけないから、中はいろ??』
「もう、歩けへん、、疲れた 立てへんもん ゆうりが連れてってくれへんと、入れん」
あれから何があったのか、とても酔っているのであろうさやかちゃんはとても甘えたで、少々泣き虫。
『しょうがないなぁ はい、おいで?』
と手を広げると
「やったあ!ゆうり、大好きっ!!もう離れへんからなっ絶対やで!離さんでな!」
とさっきまで立てへんって言ってたのはなんだったんだっていう勢いで抱きついてきた。
そのまま抱っこしてソファーまで連れていく
『からだ冷えてると思うから、お風呂沸かしてココア入れてくるな』
「え、やだ、行かんで ここおってや、、、」
『でも、さやかちゃんが風邪ひいちゃうの嫌だから、』
と言って何とかキッチンまで来てお風呂を沸かしてココアを入れようと思ったら
足元をフラフラしながらぴとっとくっついてきた
「ここがいいねん ゆーりの近くじゃないと、いやや」
『それは嬉しいけどね、さやかちゃん、ココア熱いから、火傷しちゃうといややから、先にソファーでまってて? お膝、座らせてあげるから。』
「ん、、わかった、、」
と言って明らかにしょぼーんとした感じでソファーに戻って行った。
ココアを作り終わってソファーに戻ってさやかちゃんに聞いてみた
『さやかちゃん、連絡くれた時、あんまり酔ってなかったよね?あのあとどうしたの?』
「えっとな、なんかな?年末やからってスタッフさんが、1年お疲れ様ってお酒の詰め合わせくれてんけどな、飲み足りひんって思って帰ってから気になったやつチョット飲んでてんけど、、急にゆうりに会いたくなっちゃってん、、、」
『そうだったんやね。でもね、さやかちゃん、もし私が寝たまんまで気づかなかったら、真夜中でさやかちゃん1人でずっと外にいることになるんだよ、だから、次から、会いたくなったらまず電話をする事 いい?』
「うん、わかった、、、」
『さやかちゃん、、、か、可愛いから、心配
、なの///』
普段あんまり素直に言えないけど、と思って口すると、
くるっ
「ゆうりたぁぁん チュッ」
///
嬉しかったのかいきなり体の向きを変えキスをしてきた
〜♪♪♪
『あっ、お、お風呂、沸いたって さやかちゃん、入っといで??』
甘えたなさやかちゃんだったから1人で行くか心配だったけど、自分の理性が保てない気がして1人でお風呂に行ってもらった。
しばらくすると
ガタン ドンッ
とすごい音がなって気になったから見に行ってみると
「ゆうりぃぃ 出ようと思ったら、こけたぁ、、 もういやや もうなんもできんっ ねるっ ゆうりが一緒に入ってくれんのが悪いんやからなっ」
拗ねて裸のままお風呂場で寝ようとするさやかちゃん。
『もう、、やってあげるから、こっちおいで?』
とバスタオルを広げて待ってると
「やって 」
とゆっくり来てくれたから体をふいて、服を着せて、ドライヤーをしていると、うとうとしながら
「ゆうりぃ わたしのこと、 すき??」
と聞いてくる
『うん。誰よりもさやかちゃんのことが大好きだよ。』
と答えると
「よかったぁ ヘヘヘ」
と今にも寝そうな声で答えている
髪の毛を乾かした頃にはもう目を閉じていて、お姫様抱っこをしてベットに下ろして
チュッ
触れるだけのキスをしてさやかちゃんを包み込んで私も眠りについた