dream

□テオ2
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カリコ砂漠の渇いた風を浴びながらテオとミカウは歩いていた。

心なしかテオの表情は暗く、そんな殻を心配するようにミカウが顔を覗き込む
『…テオくん…』
「ぐぬぬ…あんなに当たらないことってある?…絶対不正に操作してるよあのカジノ…」
負け惜しみの言葉を吐きながら眉間に皺を寄せる彼がムシャクシャしているのは一目瞭然だった。
『何か食べにズズシティでも行く…?』
「うーん……」
『…』
お目当の商品が手に入れられなかったことが余程悔しかったのだろう、もはや他者の声すらまともに届いていないといった様子だ。
胸の中で渦巻く負の感情を取り除いてやりたい一心でミカウは彼の手を取り人気の少ない洞窟の入り口へとずんずん進んでいった。
彼女の突然の行動に驚きを隠せず目をまん丸にさせたテオは引っ張られるがままについていくしかなかった。









──────────
洞窟入り口の鍵を持つものしか訪れないであろうそこで、驚きっぱなしのテオを尻目にスカートを捲し上げるミカウ
露わにされた下着に男を象徴するそこが緩やかに反応していった
「み…ミカちゃ……?」
『…少しでも…気が紛れたらいいかなって…』
そう言ってシャツを大きく横に開きブラジャーをも露出すると、テオが喉を鳴らす音が聞こえてきた。
作戦は成功。テオの溜まりに溜まったヘイトをカジノから逸らすことが出来たようで、欲情に身を任せた彼がミカウの足元で蹲み込んだ
柔らかそうな肉丘が下着越しでもよくわかるそこへ指を当てた
「…お言葉に甘えちゃおうかな………壁に手ついてさ、お尻突き出してみて」
『う、ん…』
彼の囁いた言葉の通りのポーズを取り脳内で客観視すると、秘部が自然と水気を帯びてくる
するすると下されていくショーツが汚れないようズボンのポケットに突っ込んで、露わになったそこへ顔を近づける。
テオの吐息が当てられるだけで妙に興奮を掻き立てられるのは自身がとらされているポーズの恥ずかしさ故か。
「…エッチだなぁ…全部見えてるよ…」
『っ…いやぁ…言っちゃだめ…』
「…俺が言っちゃ駄目なら、ミカが言ってよ…ここ、どうしてほしいの?」
羞恥を煽られて益々濡れていく秘部を指先で叩いてぴちゃぴちゃと鳴る音を楽しむ
それに連動するかのように吐息を荒げていくミカウが懇願を始めた
『ぁ…っ♡んん…!テオくんにぺろぺろされ、たいし……たくさん突かれたいのぉ…♡』
「やーらしぃ〜……」
口の端を上げてニヤニヤと笑む彼の手が秘部の両側に触れて広げると、誘われるように唇を当てた
取りの囀りのような音を立てながら触れるだけの焦らしに、ミカウが身体を捩らせる
『テ、ォ…くんっ……っ…それ……ムズムズ、する…っ…』
「ぅん?」
僅かにテオを振り返ると、彼は変わらずスマートな笑みを浮かべ行為を楽しんでいるように見えた。
以前、二人が行為に及んだ時にリードを許してしまったことへのリベンジとでも言うのか
今日の彼からはミカウに羞恥を与えたいというのが伝わってくる。
腰をくねらせ微細な刺激からの解放を望む彼女から明確な言葉が掛けられるまで、テオは行為を続けるつもりだった
太腿の付け根や臀部に移動していく唇が快楽を遠ざけていく
『テオく……おねがい……こっち、舐めてぇ…っ……いじわるしないで…』
「しょうがないなぁ……」
尻を突き出すミカウの脚のあいだへ身体を捻じ込ませると、その場で天井を仰ぐように動いた
そして彼の正面で懸命に快楽を求める秘部にかぶりつく。
『ひ、あああッ!♡♡♡ん───〜っ…♡きもち、きもちいよぉ…!♡♡』
下品な水音を立てて愛撫された途端に腰が砕けそうになるも、テオに支えられ膝をつくことは許されない
舌先でぐりぐりと押された秘核の皮が剥け、更に強い刺激を受ける状態になってしまったことを知ってか知らずか彼の口淫は激しくなっていった。
小さく勃ちあがってしまった核だけを狙って、男性器を愛撫するように首を前後させながら吸い付く
『んんんん────ッ!!♡♡♡いく、いっちゃう…!だめぇ…っ!♡ひッ、ぃ…!いっちゃうう───っ!♡♡♡』
壁についた指でガリガリと石を削りながら絶頂に悶え苦しむミカウの下半身をしっかりと支えながら、彼女の悲鳴が途切れるまでテオは舌の動きを止めようとはしなかった。













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