dream

□テオ
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「う゛〜もう飲めない……」

視界をぐるぐると廻らせたテオが仰向けで休むのはミカウの家のベッド
腕を額に乗せてなんとか視界の混乱を止めようとするが、しこたま飲まされたアルコールの作用が抜けるには時間が掛かりそうだった。
『大丈夫…?これ…よかったら飲んで…』
「ありがとう……やっぱ持つべきものは友だね…」
起き上がり、喉を鳴らしながらボトルの中の液体を流し込むとミカウが僅かに微笑みながら"マル、嬉しそうだったね"と溢す。
テオが姿を消した日から恋煩いを悪化させていたマルの願いを叶えるべく再び1日だけ男体化して酒場で飲むことにしたのだが、運が悪いことに今日は金曜日…町の男たちに散々絡まれ酒を煽られたテオはまんまと酩酊寸前まで追い込まれたのだった。
そして男の姿をなかなか受け入れてくれないハーヴィーと寝るわけにもいかず困っているところをミカウに救われたのだ。
「これでマルの気持ちが落ち着いてくれるといいけどな…」
『うん』
「……っはぁ〜…でも疲れたぁ…ミカちゃんの匂いに癒される〜」
『ふふ、テオ君ったら』
彼女の匂いに溢れたシーツで頭まで多い、その甘い香りを堪能する
自分の中から込み上げる過剰なアルコール臭が緩和されて心地良さすら感じた
「ミカちゃんって甘い匂いがするんだよ〜…なにかつけて………」
シーツから顔を出してそう言いかけたとき、異変に気付く
下半身に帯びる熱、疼く欲望
突然むくむくと膨れ上がってきた自身に驚きを隠せず、テトは言葉を詰まらせた
『…?テオくん…?どうかした…?』
「あ、いや……なんていうのかな…その…」
『?』
「べっ、別にやましいこととか考えてないんだけどね、なんか、元気になっちゃった……」
へらりとした困り笑顔を浮かべながらズボンをパンパンに張り詰めさせるそこを見せると、ミカウは驚きと赤面した顔を手で押さえた。
そして慌てた様子で先程テオが口にしていたボトルを確認する
『!ご、ごめんなさい…っ…これ、スポーツドリンクだと思ったら違ったみたい……』
「へ?」
『ラズモディアス先生から町長へ渡すように頼まれてた薬なの…っ…中身、なんだろう………具合、悪くない…?』
「う、うん。むしろさっきまでの気持ち悪さが消えていい感じだよ!ただ、こっちの見た目はよくないけど…」
『ごめんね……』
「あぁ!ミカちゃんを責めてるわけじゃなくって…!」
そう言って彼女を見たとき、テオの中で欲望が更に大きく膨れ上がるのを感じてしまった。
肉体だけではなく精神や本能まで男のものへと引っ張られるせいか、ミカウの姿形を見ているだけで性的な欲求が強くなっていく
治る気配のない自身を上から強く抑え付け落ち着くことを願ってみるが、そんなこと叶うわけもなく…
その姿を見た彼女が何かを察したように、ベッドサイドに腰掛けるテオの脚の間に身体を割り込ませた。
「み、ミカちゃん?」
『…責任、とったほうがいいよね……』
「えっ?えっ?ちょ、っ…」
どぎまぎしているテオのベルトを外しジーンズのチャックを下ろしていくと、男性用の下着の中で酷く熱を持った雄のシルエットが鮮明に浮かび上がってきた。
『…これ…苦しそう……』
下着の上からラインをなぞられ、ぞわぞわとした刺激が背筋を這い上がっていく
「ぅあ…っ……ミカちゃ……ん…そんな………」
『…元はと言えば私が悪いから……我慢しないで…』
下着の正面に作られた穴に指を差し込み雄を外へと引っ張り出すと、太く逞しいそれが飛び出してきた。









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