dream

□シェーン11
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「クソッ…モーリスの奴、ミカに気安く触りやがって。…大丈夫だったか?他に触られたり見られたりしてないか?」
『平気…』
そう言いつつも、腕を回された腰から埃でも払うようにパンパンと音を立てながら何かを払い落とす彼女
そんな彼女をシェーンは抱き締めずにはいられなかった
『!……シェーン?』
「…ミカが誰かに見られるのも触られるのも嫌なんだ、…考えただけでどうにかなっちまう」
背中に回された腕が優しく彼の背中を叩く。
ぎゅう、と強く抱き締めたせいで豊満な胸が押されて服から溢れそうになるが、そのおかげで互いの鼓動がすぐ側で感じられた
『…大丈夫。私にはシェーンだけ』
少し窮屈そうに、それでも嬉しそうにミカウが微笑む
「…ミカが俺だけって言っても、周りの奴らがお前を気にするのが嫌なんだ」
すっかり卑屈に戻り、自信を失ってしまったシェーンが弱々しく呟いた。
(…困った)
こうなってしまった彼の機嫌を取り戻すのはとても困難で時間が掛かることをよく知っている
いつもなら時間を掛けて説得するのだが、生憎今のシェーンは仕事の休憩中で残りは30分といったところ。
(……しかた、ない…)
腹を括ったようなミカウが彼の腕を引き連れて行ったのはjojaマートの商品在庫が所狭しと積み並べられた倉庫の奥
ちょうど大きな段ボールで視界が遮られた場所で立ち止まると、シェーンは不思議そうに彼女を見つめた。
そんな彼の視線を更に引きつけるよう、ミカウは自身の手でシャツの胸元を大きく横に開き黒の下着を露わにさせた
「ミ、カ?」
『…あんまり、声出させないで』
独占したい瞳が恥ずかしそうに伏せられる、それは紛うこと無き自分だけが知る彼女
目深に被った帽子を床に落としたシェーンの喉元から生唾を飲み込む音が聞こえた。















『…ぁ、ン…っ…』
首筋を艶かしく這った舌がぴたりと止まり強く吸い付かれる
その一つの所有印では満足せず、人目につくであろう場所を狙って何箇所も刻み付ける
トゲで刺されたような痛みがあちこちに走る度にミカウの身体は小さくのけ反った
「ミカ、可愛い」
胸元から唇を離し、彼女の顎を捕まえて正面からその表情を見つめる
潤んだ青い瞳、白い肌が赤く染まった頬
何か言いたげに開けられた唇へ舌を差し込むと、首元へ腕が回された。
『ふっ…ぅ…シェー、ン…』
「…は、…どうした?…」
『焦らさないで…はやくぅ…』
首元の腕が彼の背中に強く爪を立てた
更に太腿をクロスさせ欲求に悶えるその姿は酷く官能的で、大声で鳴かせてやりたいという衝動を強くさせる。
ハァハァと獣のような呼吸を繰り返しながら制服のベルトを外していると、ミカウも自身の手でスカートの中から下着を外していた。
そして積み重ねられた段ボールに上体を預け、シェーンへと尻を突き出してみせる
ミニスカートの中で何にも守られていないそこが微かに見えていることが興奮を高めた。









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