夢を追いかける君をずっと側で見ていたい…

□7 運動会はお弁当が一番の楽しみ!
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⚠️注意⚠️
暴力、虐め的な表現が含まれております。苦手な方は、ご注意下さい。






運動会 当日


先生「位置について、よーい…」


バンッ!


二人三脚は、幸村のリードのお陰で1位を取れた。



『よし!後は、私が出る競技も無いし応援頑張ろうっと!』

幸村「名無。次は借り物競争だよ。仁王が出るから見に行くかい。」

『そうだね。応援しなきゃね!!』

幸村「じゃあ、前の方に行こうか。」

『うん!』


仁王「全く…これ見よがしに一緒にいるぜよ。はぁ💨あんま見せつけんで欲しいものぜよ…。」



先生「位置について、よーい…」


バンッ!


仁王「お題は、何ぜよ…?(ほぉーう。好きな子かぁ…)面白い。クックック」



仁王が、一目散に彼女を目掛けて走って来る。



『何?何か、貸す?』

仁王「あぁ、おまんをな!」

『えっ!?ちょっと…待って💦』

幸村「名無!」



仁王は、名無の手を取り走り出すと二人は1着でゴールをする。



『はぁーはぁー。
お題って…何だったの…?』

仁王「秘密ぜよ。」

『えっ…こんなに走らせといて内緒なの!?』

仁王「言ってもいいが…そんなに聞きたいんか?」

『だって借り物なのに、なんで私?』

仁王「じゃあ、言うぜよ。好きな子なり。ニヤリ」

『えっ…///』

幸村「コホン、名無。仁王はコート上では、詐欺師って呼ばれてるぐらいだから、引っ掛からないようにね。ニコ」

『あっ何だ。冗談か…。ビックリしたぁ。』

仁王「まぁー今は、それでもいいぜよ。」

幸村「…。」



お昼の時間になり、名無は1人屋上で食事をしようとしていたが、仁王と出会し一緒に食事をする事になった。



仁王「おまんのおかず美味しそうぜよ。」

『食べる?』

仁王「唐揚げくれ。」

『どうぞ。』

仁王「料理できたんだな。」

『一人暮らしだよ。やらざるを得ないからね。』

幸村「じゃあ、俺は玉子焼きを貰おうかな。」

二人「!!幸村。(精市くん。)」

仁王「不意打ちは、いかんぜよ。」

『確かに…はい、どうぞ。』

幸村「頂きます。うん、美味しい。」

『精市くん、紅茶もあるよ。』

幸村「最近、飲めてないから飲みたいなって思っていた所だよ。ありがとう。ニコ」

仁王「名無の紅茶を何処で飲んだなり?」

『バイト…』

幸村「この前、お菓子と紅茶を貰ったんだよ。ねっ!」

『うん…そうなの。色々、助けて貰ってるお礼にね。』

仁王「ほぉーそうか…。」

(名無は、バイトって言ったのぅ…幸村は、もしかして名無のバイト先を知ってるんじゃ…)


『ご馳走様でした。』

幸村「じゃあ、俺達は次の競技の準備があるから先に下に行くね。」

『うん。後でね。』



仁王と幸村は、その場を去る。
仁王は校庭に行く時、女子3人の不穏な姿を見る。



仁王「…幸村、ちょっとトイレに行って来るなり。」

幸村「分かった。じゃあ、後で。」

仁王「おう。」

(あの女達…名無の事を良く思ってない奴らだったな…)



屋上



『はぁ💨いい天気。』



背後から女子3人が彼女に近づき声を掛けた。



女子1「名無しさんさん。」

『えっ?』

女子2「話があるんだけど…」

『何?』

女子1「あんたさぁ、何なの!?何時も何時も幸村君と一緒にいて…ウザいんだけど。私達の幸村君に近づくんじゃねーよ💢」

『…。』

女子2「しかも、あんた幸村君だけじゃなくて仁王とも一緒にいるよね?ただの地味子だと思ったらイメチェンなんかして来やがって調子に乗ってんじゃねーよ💢ブス!」

『…。』

女子3「聞いてんのかよ!!このビッチ女!どうせ、仁王とヤリまくってんだろ?あいつ女を取っ替え引っ替えしてるから、あんたも直ぐに飽きられるよ。幸村君も何であんたみたいな女といるんだか…。釣り合わないっつーの!!あはは!!」

『…💢あんた達、何なの。』

女子123「あぁ!?」

『私の事を悪く言うのは、別に構わない。けど、二人を悪く言うのは、許せない。あんた達、精市くんが好きなんじゃないの?雅くんの事が好きなんじゃないの?好きな人の事を悪く言ってんじゃねーよ💢』

女子3「お前、マジウザい💢二人を名前で呼ぶんじゃねぇよ!!」



1人の女子が、彼女に向かって手を上げた時、幸村が現れた。



バチン



幸村「君達、何をしてるんだい?」

女子123「!?…幸村君!!」

幸村「みんなで寄ってたかって…。」



幸村は、叩かれた彼女の側に行き寄り添う。



幸村「大丈夫かい。」

『えっ…?うん…。』

女子1「幸村君!!ちっ違うの!これは、この子が悪いんだよ💦」

『…。』

女子2「そぉーそぉー。この子が、幸村君の悪口を言ってたから私達…」

幸村「名無が、俺の悪口を言う訳ないだろ?」

女子3「本当だよ💦その子が幸村君と仁王の悪口を言ったから私…叩いちゃったんだよ!」

『…。』

幸村「俺が聞いたのは、君達が仁王は女を取っ替え引っ替えしてる。俺に釣り合わないって言うのが聞こえたけど?」

女子3「あっ…。こっこの子が悪いのよ!幸村君と仁王を独り占めしてるから!!」

幸村「俺達が、誰と一緒にいたって君達には関係ないだろ?」

女子3「でも!!」

幸村「俺の彼女にでもなったつもりなのかな?…君達こそ、ウザいよ。」

女子3「…。」

幸村「ねぇーまだ、ここにいるつもりなのかい?」

女子1「えっ…。」

幸村「…空気読めよ。ブス。」

女子123「!!///」

幸村「自分の事、可愛いとでも思ってたの?君達こそ、俺に釣り合わないよ?」



女子達は、その場を立ち去る途中で幸村に声を掛けられる。



幸村「ねぇー君達。今度、また名無に近づいたり手を出したら…許さないからね?ギロ」

女子123「ごめんなさい💦」



女子達はいなくなる。



幸村「はぁ💨頬っぺた赤くなっちゃったね…。」

『…。』

幸村「名無?」

『…精市くんは、ブスなんて酷い事言わないと思うな…。雅くんでしょ?』

幸村「えっ!?」

『精市くんじゃないよね?』

幸村「…何で、分かったなり?」

『何でだろう…何となく?』

仁王「なんだそれ。テニス部員でも見破れる奴はいないのに…名無は凄いのぅ。…保健室行くか?」

『そこまでしなくても…』

仁王「腫れるぞ。」

『じゃあ、行く。』



仁王は彼女を保健室に送り、幸村の所に行き、この事を話す。



幸村「そうか…。名無は、大丈夫なのかい?」

仁王「あぁ。少し頬が赤かったが今、冷やしてるなり。」

幸村「そう。で、その子達は?」

仁王「もう、名無には手を出さないと思うぜよ。」

幸村「言い切れるのかい?」

仁王「まぁーな。」

幸村「そう…。」

仁王「何か気になるか?」

幸村「いや、何でもない。」

仁王「そうか。じゃあ、俺は行くぜよ。」


幸村(仁王は、いつ女子達が名無に近づくのが分かったんだろ…俺もちゃんと名無を守りたいのに…。)



運動会は、終わり彼女はcafeの手伝いに来ていた。



叔母「今日、運動会だったんでしょ?疲れてるんだから来なくても良かったのに…」

『運動会の練習で最近、来てなかったからね。久々に働きたかったの。』

叔母「そう。」



カランコロン



『いらっしゃいませー!あれ、来たんだぁ。』

幸村「うん。」

『何にする?』

幸村「いつもの。」

『いつものね。』

幸村「うん。」

『そう言えば、噴水の絵が出来たよ!』

幸村「見たいな。ニコ」

『待ってて!』



彼女は、絵を取りに行く。



カランコロン



叔母「いらっしゃいませ。」

幸村「仁王!!」

『精市くん!持って来たよ。えっ!雅くん!?』

仁王「よぉー、幸村に名無。」

幸村「何でここに…」

仁王「たまたまぜよ。」

『あぁー遂に雅くんにもバイト先がバレちゃったかぁ。』


仁王(本当は、幸村の後を着けたなんて言ったら幸村に怒られるぜよ。)


幸村(着いて来てたんだな…。)


仁王「秘密は、いつかバレるものぜよ。」

『何か、注文する?』

仁王「そうだな…オムライスにするぜよ。」

『はーい。そうだ!精市くん、これ。』

幸村「うん、ありがとう。」

仁王「ほう。今度は噴水かぁ。いいのぅ。」

幸村「うん。色合いがいいね。」

『やっと精市くんに見せれたよ〜。』

幸村「ふふっ、俺もやっと見れた。」

『じゃあ、これは飾らせて貰うね。で、これはどうする?今日、持って行く?荷物になっちゃうけど…?』

幸村「大丈夫だよ。今日、貰うよ。」

仁王「その絵。出来たら見せるって約束した奴なり。見せに来ないと思ったらここにあったのか…。」

『あっ…忘れてた。ごめん。』

仁王「いいぜよ。今度、俺を描いてくれたら許すなり。」

『…私、人を描くのは苦手なんだよな…。』

仁王「そうか。じゃあ、今度俺の買い物に付き合うなり。それで、チャラにするぜよ。ニヤリ」

『分かった。じゃあ、これは精市くんにあげちゃうね。」

仁王「いいぜよ。ニコ」

幸村「…。」



彼女は、絵を包みに行く。


幸村「上手いもんだね。」

仁王「何がだ?」

幸村「どさくさに紛れてデートの約束とはね…。」

仁王「羨ましいか?」

幸村「…。」

仁王「まぁーでも、お互い様だな。どうして二人が急に仲良くなったか気になっていたんだが…ここで、こそこそ会ってたのならデートの一つや二つ構わないだろ?」

幸村「仁王が、あの子を気に掛けてたのも分かったよ。彼女は、とてもいい子だし魅力的だ。」

仁王「魅力的ねぇ…。」

幸村「今日の事で守ってあげたい。と思うようになったよ。俺は、何もしてあげられなかったけど…。///」

仁王「…そうか。これは負けていられないぜよ…。そろそろ、俺も本気を出すかのぅ。」

幸村「えっ…?」

『精市くん!お待たせ。はい、これどうぞ。』

幸村「あっ…ありがとう。」

『それと雅くんにサービス!』

仁王「紅茶か?」

『うん!これは私が淹れてるんだよ。ニコ』

仁王「ほぉ…なかなか、美味いぜよ。」

『良かったー!』



彼女は、バイトを切り上げ。
仁王と幸村に家まで送って貰った。
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