〈二部〉

□7 鍛刀勝負
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『よし!私、こちらに来て初めての鍛刀をしようと思います!!』

こんのすけ「主様。今回期間限定の鍛刀は、白山吉光です。」

『白山吉光…情報を教えてくれる?』

こん「はい。刀派は粟田口。刀種は剣です。」

『…剣?初めての種類だよね。どんな感じなのか色々と気になるな…でも…』

こん「主様?」

歌仙「…主?」

『よぉ〜し!!粟田口兄弟、絶対にGETしてみせる!!!』

こん「頑張って下さいね。」

『こんちゃん、頑張るね!歌仙!先ずは、あなたでぶん回しますよ、宜しくね!』

歌仙「やる気だね…」

『まぁーね…剣かぁ…良く分からんが粟田口だもん。絶対に可愛いに決まってる!!』



鍛刀開始


第一走者 歌仙兼定


『…札が、紙切れに…。50回は、ぶん回したよ…』

歌仙「まぁー気を落とさないで、次のモノと頑張るんだよ。ニコ」

『うん…。歌仙、ありがとう。』

歌仙「では、次のモノを呼ぶよ。誰かな?」

『亀甲…』

歌仙「えっ…」

『最近、いっぱい出陣してるし…部隊長も任せてるからやってくれるかなって…』

歌仙「わ、分かった…。」

『うん。』



第二走者 亀甲貞宗


亀甲「ご主人様!僕を選んでくれて、ありがとうございます!ご主人様の為に頑張ります!」

『うん、一緒に頑張ろうね!』



札も使い50回ぶん回す。



『やっぱり…札が、紙切れに…』

亀甲「あぁ…ご主人様。不甲斐ない僕を叱って下さい!!」

『なんで、ダメなんだ?』

亀甲「…聞いてない。はぁーはぁー、高まるよ!!!」

『亀甲、うるさい!!』

亀甲「あぁ…もっと叱って下さい!」

『…白山吉光…はくさん…ハクサン…893だ!!よし、次は、レシピを893でぶん回すよ!』

亀甲「はい!ご主人様の為に頑張ります!」

『あぁ…亀甲は、もう良いよ。ニコ』

亀甲「えっ…」

『ご苦労様。次の刀を呼んでくれる?』

亀甲「あっ…はい。誰を呼べば…」

『えっと…』

((鍛刀でお目当てを良く顕現させてくれるのは、三日月宗近なんだけど…この前の夢のせいで、あれからちゃんと話せてないんだよなぁ…。でも、粟田口兄弟の為だし…))

『三日月宗近を呼んでくれる?』

亀甲「はい。ご主人様…また、ご用の際は呼んで下さいね!」

『うん。亀甲、ありがとうね!じゃあ、宜しくね。ニコ』




第三走者 三日月宗近


『…。』

三日月「主、来たぞ?」

『うん…』
((今は、鍛刀に集中!集中!!))


『宗近!宜しくね!!』

三日月「あい、分かった。ジジイも主の期待に応えて頑張らねばな。」

『よし!桜もついてるし…行きましょう!』



残りの札を全て使い、893レシピでぶん回す。



『今度こそ…来い!!!』

三日月「うむ!!」



鍛刀時間…6時間!



『はっ!!これは…もしや…』

三日月「ほう…来たのではないか?」

『かもね!手伝い札!!』

三日月「これを。」

『ありがとう。』



主は、刀に手伝い札をかざすと…一枚の桜の花びらが舞い落ち光と共に白山吉光が現れる。



白山「私は、白山吉光。吉光の鍛えた、剣です。嫁入り道具であり、冥福を祈るものでもあります。どうか宜しくお願いします。」

『やったー!!!』



主は、三日月に抱きつき喜ぶ。



三日月「うっ…///
はっはっはっ、主。良かったな。ニコ」

『うん!!』



主は、三日月に自分から抱きついている事に気づき咄嗟に離れる。



『あの…ごめん///』

三日月「構わぬよ。久々のスキンシップだったからな。ジジイも少しドキドキしてしまった…。」

『あ…うん…///』

白山「…大丈夫でしょうか?」

『あっごめん。白山君!君の兄弟が、ここには、いっぱい居るんだよ!一緒に行こうか。』

白山「はい、分かりました。」

『…宗近、お疲れさま。ゆっくり休んでね!』

三日月「あぁ。」



白山と主は、三日月を残し鍛刀部屋より出て行く。



三日月「何やら最近、様子がおかしいな…。避けられているような…」




粟田口の部屋



『一期は、居るかな?』

一期「主、どうかなさいましたか?」

『あの、さっきね!来てくれたの粟田口の兄弟!』

一期「おや、そうなのですか!誰でしょうか?」

白山「白山吉光です。一期一振ですね。」

一期「そうだよ、白山。これから宜しく。ニコ」

白山「…私は、同じ吉光の手で作られましたが、貴方達と違い刀ではない。剣だ…」

一期「そうだね。ニコ」

白山「刀と剣は違う。皆、私を不気味に思うだろう。」

『そんな事…』



一期は、主に微笑み掛け、顔を横に降る。



((任せろって事…?))


一期「兄弟を不気味に思うわけがないだろ?」

白山「私は、刀の貴方達のように上手く話せない。」

一期「口下手な兄弟が、居ても構わない。私は、そう思うよ。ニコ」

白山「…では、宜しく願います。」

一期「はい、此方こそ。ニコ」

『良かった…』

一期「主。兄弟を鍛刀して頂き、誠にありがとうございました。」

『いえ。折角の兄弟なので、やっぱり揃えてあげたかったからGET出来て良かったです。じゃあ、後の事は任せても良いかな?』

一期「はい、お任せ下さい!」

『じゃあ、私は、こんのすけに本丸の拡張の仕方を聞いて、この部屋も広くなるよう頑張ります!』

一期「あっ…その様に気を使って頂かなくても…」

『いえ…この部屋は、もう手狭ですよね。私に任せて下さいね。ニコ』

一期「何から何まで、ありがとうございます。ご無理は、なさらないで下さいね。」

『はい!では、宜しくね。』



主は、自室へと戻って行く。



白山「…一期一振は、主さまに恋慕を抱いておいでなのですか?」

一期「ぬっ////!!
なっなっ何を言うのだ💦白山!」

白山「違いましたか?出しゃばった事を口にして申し訳ありません。」

一期「あっ…いや…大声を出して…私もすまなかった。」

白山「主さまは、あのモノと…」

一期「えっ?」

白山「いえ、何でもありません。」

一期「…そうか。」


白山(主さまは、あの三日月と言うモノの事をどの様に思っているのだろうか。私には、良く分からないが…お互いに頬を赤らめていたが…出来る事なら兄弟と仲良くなって貰いたいものだな…。)
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