番外編
□『不思議の国のアリス』後編
1ページ/1ページ
チェシャ猫とアリスは一緒にハートの女王の庭に入って行く。
一期「そこの者!ハートの女王の庭で何をしている!!」
『!!』
加州「ハートのエース。この子は、アリス。女王に会いたいんだってさぁ〜。」
一期「チェシャ猫か…そうですか。ですが…女王は、今ゲートボールを…」
三日月「エース。もう、ゲートボールは飽きたのでな、散歩をしていたぞ。」
ハートの女王が現れるとチェシャ猫は姿を消していた。エースは、女王の前でかしづいた。
一期「女王。この者は、アリスと申すそうです。女王に会う為に、こちらに来た様です。」
三日月「そうか…どれどれ…」
ハートの女王は、アリスに近づき上から下まで舐めるように見る。
『ちょっと…ジロジロ見すぎじゃ…////』
三日月「ほう…なかなか可愛らしい格好をしているな。主よ。」
『いやいや。主じゃないから。アリスだからね!』
三日月「うむ。主の真名は、アリスだったのか…」
『いや、だから違うから!…平安の刀って人の話し聞かない奴が多いのかな…』
三日月「…少し…口が悪いな…。俺は、この世界の女王だぞ。女王に対しての狼藉…許されると思うなよ。」
女王は、アリスを抱き寄せ自分の腕の中に閉じ込めてしまう。
一期「女王!!乱暴な事は…」
三日月「エース!女王に命令をしてはならない。」
一期「…くっ。」
『ちょっと…話がずれてるよ…』
三日月「仕置きが必要だな…ニヤリ」
『あっ…ダメ!!』
女王は、アリスに顔を近づけキスをしようと迫るが、突然、姿を消していたチェシャ猫が現れる。
加州「ちょっと…悪ふざけが過ぎるんじゃない?はぁ💨これだから三条派の刀って自由だから嫌になるよな…。」
三日月「はっはっはっ。生意気な猫だな…」
加州「女王。裁判をしたら良いんじゃない?」
三日月「裁判?」
加州「そう。アリスが、悪いか悪く無いかを裁判で決めるんだよ。」
三日月「裁判などやらずとも、ベッドの中で俺だけに服従するように躾れば良い事よ。」
加州「…スケベじじいだな。」
一期「じょ、女王。一先ず、裁判をやりましょう…話が進みませんので。」
三日月「?其方等が、そうまで言うのであれば仕方あるまい…。」
城の中でアリスの裁判が始まる。
今剣「では、さいばんをはじめるのです!」
三日月「よし!アリスは有罪!!死ぬまで俺専属の奴隷決定。俺の部屋からは、二度と外へは出さぬ。」
今剣「じょおうさま?まだ、しょうにんたちのはなしもなにもきいていないのですよ。はんけつをかってにださないでください。」
三日月「では、さっさとやると良い。結果は変わらんがな…」
今剣「コホン。では、アリスのしょうにんはまえへ」
帽子屋、三月ウサギ、眠りネズミが証人で壇上に上がる。
鶴丸「これは、これはハートの女王。ご機嫌麗しい。あなた様の姿を見ていたら創作意欲がわいてきたぞ!!今すぐに帽子を作りたいな!」
長谷部「それは良い。帽子を作りながらお茶にしよう!!」
鶴丸「おっ!いいなぁ〜。」
三日月「お前達…ぐずぐず話てないで、さっさとアリスの証言をしろ。じじいは、そんなに気は長くないぞ…」
不動「…むにゃむにゃ…。」
鶴丸「つまらんな。でっ…アリスって誰だ?」
長谷部「なに!!さっき、一緒に茶を飲んだ者の事だ!!」
鶴丸「あぁ〜チェシャ猫と一緒にいた奴か!」
長谷部「あっ!バカ…」
不動「…猫!!嫌い〜〜!!」
猫と言う言葉を聞いた眠りネズミが再び大暴れする。
鶴丸「おい!押さえろ!」
長谷部「そっちに行ったぞ!!」
今剣「えっえっ…💦」
三日月「はぁ💨何をしているのだ…。いい加減にしろ!!俺は、気が長くないと言ったはすだ!!もう、十分だ。アリス以外のモノの首を跳ねろ。」
アリスは、横柄な態度の女王に腹を立て、ポケットに入れていたキノコを両方食べ体が大きくなる。
『ちょっと!あなた!!さっきから聞いていればなんなの?』
三日月「ほう。急に大きくなったな…」
『皆に対して首を跳ねるだの、私に対して奴隷だの服従させるだの…ただのエロオヤジじゃないのよ!!いい加減にしてよ!!』
アリスが文句を言い終えると、体がどんどんと小さくなっていく。
三日月「はっはっはっ。それで…お前の言いたい事は、それだけか?」
『あっ…えっと…』
三日月「では、判決を言い渡す。アリス。お前は、永遠に俺の玩具になる刑だ!!エース!アリスを捕らえろ。」
一期「御意。」
『あっ…』
加州「ほら!ボーッと突っ立ってないで逃げるよ!!」
『チェシャ猫!!』
不動「猫いや〜〜〜!!」
エースが、アリスを捕まえようとした時、チェシャ猫の名前をアリスが言ってしまい、再び眠りネズミが大暴れしてしまう。そして、エースの行く手を阻んだ。
三日月「エース!何をしている。アリスが逃げるぞ!!」
一期「はい…ですが、ネズミが暴れてしまいどうにも…。」
三日月「もういい。俺が追う!」
アリスの後を女王が追いかける。
『はぁーはぁーはぁー。ここは、初めの小さいドア…』
アリスは、ドアの向こう側を鍵穴から覗くと、その先には居眠りをしている自分がいるのを見つける。
『これは、夢なのね!!』
三日月「待つんだ!アリス!!」
女王が追いかけて来る。
『やばい、やばい、やばい!!アリス!!起きて!起きるのよ!私〜!!』
加州「アリス…元の世界に戻っても俺の事を忘れないでね…」
『えっ…』
チェシャ猫の言葉を最後にアリスは、その場所より消えてしまう。
歌仙「アリス!アリス!!」
『はい!!』
歌仙「全く…やっと起きた。」
『あっ…お姉様。』
歌仙「お前が、寝てしまったからお茶が覚めてしまった…。今日の勉強は、これでおしまいにしようか。」
『はい。お姉様…』
歌仙「?どうしたんだい?」
『私…今、とてもおかしな夢を見たの…』
歌仙「そう。では、家に戻ったら、その話を聞かせて貰おうか。」
『ふふっ。はい、お姉様!』
アリスと姉は、部屋に戻りアリスの不思議な夢の話を聞いたとさ。
おわり