漫ろ雨

□霹靂
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その日私は朝から盛大にやらかした。



そう、休日にも関わらず仕事だと思い普段通りに職場に着いて気が付いた。


「はぁぁ。私何ボケ出るんだろう。」


そう呟いてから帰宅するのも微妙だと思いそのまま映画でも見ていこうかと、劇場前広場へ向かう。

丁度気になってた映画があったので二本立て続けに鑑賞する。



劇場を出る頃にはお昼を過ぎていたのでどこかでご飯でもと思い街を歩きだした。

実に神室町という街は個性的な人々が溢れている。
こんな真っ昼間から何処ぞの組の人が喧嘩していたり、チラホラと夜の雰囲気を纏った女性達も見かける。

カラカラと金属音を響かせながら歩く一際と目立つ人物が居る。

「…ヘビ柄に眼帯……」

遠目にすれ違いざまを見ただけでもかなりのインパクトだ。

秋山さん…どうしてるかな?


………そうだ、たまにはアポ無しで事務所にでも行ってみよう!
そんな事を思い付き、手土産にケーキを買ってスカイファイナンスへ向かう。
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