散歩道

□キンセンカ
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今日はお仕事がお休み。
夜は出勤なので久々にちょっとおめかし?でもして神室町をブラブラしようかな。


身支度を整えて神室町に到着。


何度も訪れているのに、意外とこの街を知らないと感じていた。


「さて、どうしようかな〜」

ぼんやりと考えながら歩いていると


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はぁ!?
そう思った時には思いっきりすっ転んでいた。

「いててて・・・。もぅなんなのよ。」


よく見るとマンホールの溝にガッチリとヒールが刺さっている。
そりゃ転ぶ訳だが。

安易に抜けると思っていたが、これがなかなか。
見事なまでに抜けない。

「はぁ。流石に裸足じゃな・・」
ぼやきながら自分のヒールと格闘していると


「ちょっと、お嬢さんどいてみな?」

そう言ってちょっとガラの悪い男の人が座り込んで私のヒールにてを掛けた。


「・・・。あ、アレッ?こりゃ随分としっかりハマってるなぁ。はは・・簡単に抜けるとおもったのになぁ〜」


そう申し訳なさそうにこちら見てまたヒールに手をかける。


「あ、あの、もう良いですよ。手を貸していただいて、有難う御座います。」


「え?でも、その膝と素足じゃ帰えれないでしょ?ちょっとソコのベンチで待ってってくれる?」

そういってその人は颯爽と人ごみに消えていく。
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