その男狂犬につき。
□変わりゆく日常
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………。
微睡みの中で不意に目が覚めて、一瞬ココドコ?と思ったが真島さんの温もりを感じて
あぁ、遂に私、この人のモノになったんだ…。
思い出すだけで恥ずかしくなる。
恥ずかしさのあまり背を向けてみたが真島さんの腕に力が入りギュッと引き寄せられた。
「んぁ、起きたんか?可愛い可愛いお姫様。」
鼓動が早くなって体温が上がる…。
それを分かっているのか私の首元に顔を埋め首元にキスをする。
「ちょ…だ、ダメぇ…」
「えぇやんか、お名前がまた欲しくなってしもぅたんや。な?」
「う、嬉しいですけど…ダメです。もぅ何時だと思います?」
そう言って窓の方に目をやると、夕焼けが見える。
「もぅこんな時間か…でも、夕焼けよりお名前の身体がほんのりピンクから真っ赤に真っ赤に染まってく肌の方が余程綺麗やなぁ…」
「な、なっ何言ってるんですか!もぅ。私にもやらなきゃいけない事があるんですよ!」
「ん?何や、なんかせなあかんのか?」
「はぁー。明日からまた仕事です!それにSHINEの方に顔を出しに行きたいんです!」
「?なんでSHINEに行かなあかんのや?それにしたって夜までは一緒に過ごしたって平気やろ?」
「お店の方には辞めるって挨拶だけはキチンとしたいし、報告の連絡だけは入れておきたいお客様がいますし。それに、お買い物、連れてってくれるんですよ…ね?」