その男狂犬につき。

□お友達?
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あぁ、何やってんだよ私。

恥ずかしさのあまりにお酒煽った挙句酔った勢いで名前まで教えて。
それになんで連絡しようか悩んでんのよ。連絡なんて来ないのわかってんのに。


先程から画面を見てはため息をつき真島に電話する勇気も出せずにブツブツ独り言を繰り返す。
もぅ何度この画面を見ただろう。



携帯が着信を知らせる…


真島さん。

携帯を手から落としそうになりながらも慌てて電話に出る。

「よぉ、お名前ちゃん!元気やったか?今夜暇か?…いや、今夜飲み行こうや!」


2週間ぶりだろうか、何故か声を聞いた途端妙に気恥ずかしい。

「え、えっと…今日お仕事お休みなので飲みに行きます。」

ど緊張で堅苦しい返事しか出来ない…


「なんや、休みか。ほな今からご飯でも行かんか?身支度したら連絡よこしぃ。迎え行ったるわ。」


「は、はいっ!多分30分もかかりません。ミレニアムタワー前で待ち合わせにしましょう!!」

そう約束して電話を切る。
床にぺたんと座り込んで
あは…。ご飯の約束なんてしちゃった。
どうしよう。約束しておいて緊張してきた。どんな顔で会えば良いのだろう?なんでこんなにドキドキしてんだろう。

そんな気持ちに蓋をして急いで身支度を整えミレニアムタワーに向かう。
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