その男狂犬につき。

□出会い
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「なぁ、チカちゃん。彼氏はおるんか?」

「いえ、1500日は居ないと記憶してます。」
そう答えた途端に

「何や1500日て!ヒヒヒ!
て、1500日て何年や?」

「そうですねぇ、4年は超えてますね。
って、なんで真面目に答えてるんでしょうね私。」
そう言ってクスクス笑う。

すると真島は急に顔を近づけて低い声で
「せやったらワシと付き合うか。」
そう言って真っ直ぐ見つめてきた。

「な、何言ってるんですかっ!からかわないで下さいっ!」そう言って誤魔化したものの、真っ直ぐに見つめられてそんな事を言われたから咄嗟に目を逸らし俯いてしまった。
マズイ…。

「ヒャハ!チカちゃん、意外とウブやのぅ〜!こらえぇわぁ!」

こんな調子で楽しく飲んでいるとボーイ君が呼びに来た。

「チカさん、あちらの席でお呼びです。」

「ご馳走様でした。」
そう言って頭を下げて次のテーブルへと立ち上がると
ふいに手を掴まれた。
…!?「あ、あのぅ…」

「真島や。真島吾朗や。よろしくな!」

そう言って彼は手を離しヒラヒラと手を振り送り出した。
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