その男狂犬につき。

□出会い
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ボーイ君が教えてくれたテーブルをチラ見。
……。
なんか凄い人居ますけど。
蛇柄のジャケットを素肌に羽織って
革手袋に眼帯……。
ジャケットの下から覗く素肌には何やら描かれている。
明らかに住む世界が違う人だよね…。

こりゃ、どういう風に接客しよう…
そう悩んでいるとエリが嬉しそうな顔で手を振る。
ちょっと…!エリ何してんのよ…

って隻眼の蛇柄がこちらに目を向けてるではないか。
小首を傾げニコリと笑みを向けるとヒラヒラと手を振ってきた。

ボーイ君にエスコートされその席へ。

「初めまして、チカです。お隣失礼します。」そう言って隻眼の蛇柄の隣に座る。

「ほぅ、この子がエリちゃんのイチオシっちゅー子か!」
そう言って真島はチカを下から上まで見ると
「チカちゃん、お酒強いらしいなぁ!沢山好きなの飲み!」ご機嫌な様子だ。

「ちょっとエリちゃん、お客様に何言ったのかしら?」

「んー?チカちゃんお酒沢山飲むし、とっても楽しい子だよ☆って!
真島さんもきっと気に入っちゃうよ!って」

はぁ。参ったなぁ。なんて思いながら
「真島…さん…、せっかくなので私もお酒を頂きますね。」
と微笑む。

「おぅ、お手並みを拝見やでぇ!」

そう言って乾杯をした。
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