そうか…これが…心か…

□ウル織 来世でも
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…もう、ダメかも…
身体に、幾つもの穴が開いてある…
私は、人間だから…保たないの…
私をこんな目に合わせた人を怒っては居ない
あの感情は、私にも分かるから…
憎しみの感情は…


あぁ、短いようで長い人生だったな…
お兄ちゃんが居て…黒崎くんに会えて…世界の本当を知って…色んな人に出逢って…
そして、ウルキオラ…貴方に会ったの…
最後の今…思い出すのは貴方との思い出…
時々、ほんのちょっと口角を上げていた貴方…危険な時、すぐに駆けつけてくれた貴方
気づけば、私の全ては貴方に埋まっていたの…
あの時、想いを伝えて良かった…
恋人になれて、良かった…

貴方が好きでした…大好きでした…
愛してました…
最後に貴方に会いたい…
「…メ…ひめ…お…メ…」
誰かが私を呼んでいる気がするの…
「織姫!織姫!」
「ウル…キ…オラ?良かった…最後に…会えて…」
「ッ!最後じゃない!今、ザエルアポロを呼ぶ!だから…!」
「私ね…生きてきた中で今が…一番…楽しかった…」
「色んな…人達と…会えて…仲良く…なって…そして…貴方に…会えて…恋人に…なれて…」
「ッ!」
「楽しかった…の…貴方と…過ごした日々は、色鮮やかに…新鮮に…残って…」
「私ね…ウル…キオラの事…愛してる…貴方が…黒崎くん…と戦って…傷つけたとしても…嫌いには…なれなかった…」
「あぁ!俺も愛してる!だから…」
「頼むから…死なないでくれ…俺を…置いてくな…頼む…」
「…私は…何度…生まれ変わっても…また…貴方を…好きになる…」
「これって、…運命…何だよね?…貴方と…出逢えた事が…」
「だから…いいよね?…また…貴方を…好きに…なるから…」
「!織姫!織姫!ッ!」
「ァァァァァァアアアアア!」





貴方に泣いて欲しくなかった…
今度こそ…生まれ変わったら…
必ず…幸せになろうね?
愛してる…ウルキオラ
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