はちみつレモン。

□Episode3
1ページ/5ページ




僕は高1で彩さんは高3、いずれは卒業しちゃって生活リズムも変わってしまう。


それが原因で別れてしまうんやないかって、よくドラマで見るからなんだか不安やった…




彩さんのことが大好きな分だけ。








『私さ、志望してる大学の合格もらってん。』




「えっ!?もう!?」





彼女の言葉に驚きしかなかった、受けに行ったっていうのさえ聞いてなかったから…





『ふふっ、なーんにも言ってないもん。』





「えっ、だよね?」





『指定校推薦で受かってん!すごいやろ?結構難関のところやのにな?』


「すごいや…やっぱり生徒会長してただけあって頭もいいもんね。」






僕より全然頭良くて、テスト前になると彩さんも自分のことがあるのに教えてくれた。

そのおかげで僕は依然より良い成績を取ったし、もうなんだか彩さんに敵うところさえない。








『ゆーりも、頑張って同じ大学行こう?4大やし2年は一緒に居られる。』






「いやぁ、無理だなぁ…」




『むぅ。』





いや、でも、まてよ…彩さんの言う通り、同じ大学に行けば心配してたすれ違いってなくなる?
2年の辛抱だし、それは与えられた試練とでも思えば…いけるかも!




「うーん、頑張ってみようかな。」





『えっ!ほんまに?!』




「えへへ、無理かもしれないけど…彩さんと一緒に居られるなら死ぬ気で頑張ろうかなって。」






『ゆーり、、、』






ぎゅっ。





「彩さん?泣いてるの?」




『ちょっとだけ…な、嬉しくてたまらんかってん。』





「あははっ、よし!頑張ろうっ!」




『私も勉強教えるからな!』




「ありがとう!彩さん!」






何に対しても、いつもそんなやる気が起きないのに…なんでこう彼女のことならなんでもできる気がするんやろう。



不思議な力やなぁ…
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ