はちみつレモン。
□Episode3
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僕は高1で彩さんは高3、いずれは卒業しちゃって生活リズムも変わってしまう。
それが原因で別れてしまうんやないかって、よくドラマで見るからなんだか不安やった…
彩さんのことが大好きな分だけ。
『私さ、志望してる大学の合格もらってん。』
「えっ!?もう!?」
彼女の言葉に驚きしかなかった、受けに行ったっていうのさえ聞いてなかったから…
『ふふっ、なーんにも言ってないもん。』
「えっ、だよね?」
『指定校推薦で受かってん!すごいやろ?結構難関のところやのにな?』
「すごいや…やっぱり生徒会長してただけあって頭もいいもんね。」
僕より全然頭良くて、テスト前になると彩さんも自分のことがあるのに教えてくれた。
そのおかげで僕は依然より良い成績を取ったし、もうなんだか彩さんに敵うところさえない。
『ゆーりも、頑張って同じ大学行こう?4大やし2年は一緒に居られる。』
「いやぁ、無理だなぁ…」
『むぅ。』
いや、でも、まてよ…彩さんの言う通り、同じ大学に行けば心配してたすれ違いってなくなる?
2年の辛抱だし、それは与えられた試練とでも思えば…いけるかも!
「うーん、頑張ってみようかな。」
『えっ!ほんまに?!』
「えへへ、無理かもしれないけど…彩さんと一緒に居られるなら死ぬ気で頑張ろうかなって。」
『ゆーり、、、』
ぎゅっ。
「彩さん?泣いてるの?」
『ちょっとだけ…な、嬉しくてたまらんかってん。』
「あははっ、よし!頑張ろうっ!」
『私も勉強教えるからな!』
「ありがとう!彩さん!」
何に対しても、いつもそんなやる気が起きないのに…なんでこう彼女のことならなんでもできる気がするんやろう。
不思議な力やなぁ…