はちみつレモン。

□Episode2
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僕は毎日本当に幸せやった、もしかして一生分のを使ってるんやないかってくらい…




『ふふっ、どしたん?ぼーっとして。』




付き合い始めて、二週間が過ぎた…




一緒に帰らない日はなくて、デートしない日もなくて。




もちろん毎日全く飽きないよ。





「ん?幸せやなぁって。」





『幸せ?』





「うん!彩さんは幸せやないの?」




すると、ずっと強く手を繋いでるのを彩さんは見た。





『幸せって言葉では表しきれへんくらいやもん。』





「あははっ、なにそれ!なんか負けた!」




『ふふっ、勝った!いえーい!』




いつでも明るくてお茶目で無邪気で…本当に可愛い。






一生この人を超える人は現れないんやろうなぁ…








「あ、この花なんやっけ?」





『え?チューリップも知らんの?』




歩いてると、公園の前を通ってもう季節が終わるのにチューリップがまだその公園には咲いていた。






「あ!チューリップや!思い出したよ。」




『ふふっ、あのな?男の子は女の子に花の名前を教えてもらったらその花を見るたびにその子のことを一生思い出してしまうんやってさ〜』






「ふーん、そうなんだ?別にいいやん。彩さんの花ってことで!」





『んー。』





チューリップって可愛いから喜ぶと思って言ったのにな。




手応えゼロや。




「あれ?嫌だった?」


『チューリップの花言葉って知ってる?』




「ううん?全然。」





『色でも変わるらしいけど、希望のない恋、失恋、私を忘れてって言葉やねん。
なんか暗くない?』





「あー、確かに僕たちには縁のない言葉やね。」





『うん、だから私の花やありませーん!却下!』






「よしっ!もっと可愛い言葉のやつ探そ!」





切り替えの早い僕に彩さんは爆笑やった。



何をしても何を言っても笑ってくれる彼女が可愛くて可愛くて…幸せすぎた。





その日の帰り道もキスを何回もしながら帰ったんだ。
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