パパがママに恋に落ちて。

□成長。
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朱里は生まれてからすくすくと育ってくれてて、1ヶ月2ヶ月…とあっという間にどんどん過ぎてしまい。

もうすぐ1歳にもなる。




それに離乳食も食べ始めた。


『はい、朱里?あーん。』




「あぅう。」

私がスプーンに乗せたにんじんを首を振って拒否した。

最近自我も芽生え始めてて可愛いけど前より少し大変になってきた。


「あれ、嫌いなの?」




『うーん、にんじん嫌いやねん。』




「あははっ、好き嫌いも分かるようになってきたんだね?可愛いなぁ…よしよし。」





夢莉は相変わらず朱里にデレデレで、甘やかす専門になってる。



やから、しつけは私の役目やなって…




でも、あれからは私たちは喧嘩することなくどっちかというともっとラブラブになってしまいました。





『もう!そこはよしよしするところやない!』





「えぇ〜、ごめんね?」




『もう、ふふっ…ええけど。』




最近自分でも気が強くなった?と思ってるのに…夢莉は何を言っても私が怒っても丸く収めてくれる。



広い心を持ってるなって…





「よしよし、彩さんも可愛いよ。」




『もぅ、…』





ちょっと恥ずかしいけど、嬉しくてそこは怒れない…






『あー、もうほら!朱里?頑張ってたべようね。』





「だだあ!!」



『朱里は女の子って感じやなぁ…』




「なんでそう思うの?」





『やって、夢莉に撫でられてる時と私に撫でられてる時の顔が違う。』




「えぇ〜、そんなことないでしょ?朱里ちゃんはまだ0歳だよ。」




『やって、お人形やって離さへんしズボンよりスカート履いた方が喜ぶんやもん。』





細かいかもしれへんけど、ずっと私は朱里と肌身離れずの勢いで一緒におるから…分かるねん。





「あ、そうだ彩さん?」




『どしたん。』




「もうすぐ仕事復帰するだよね?朱里ちゃん保育園いつ決まるの?」





『言うの忘れとった!もう決まってん、仕事先の系列の保育園や。』




「入れてくれたんだね!」




『うん、そうやねん!2ヶ月後から保育園や…大丈夫かなぁ。』





私は今は育休中やから、2ヶ月後に復帰することになってる…それこそずっと一緒やったから大丈夫かなってめちゃくちゃ不安や。




「泣くだろうね、でもお友達も出来てすぐ慣れるよ。」





本当は夢莉…私に仕事辞めて欲しいんやないかって言わないけど思ってるんかなって。




お金は夢莉の給料で足りてる…



でも、2人働いたら余裕が少しでもあってその方がいいかなって私は思ってるから。





「だぅ!!」




『あ、ごめんごめん。はい、にんじんたべようね?』



「ぬぅ…」




パクッ





『ふふっ、おりこうさんや。』




「ほんとおりこうやね、朱里ちゃん。」





私と夢莉が頭を撫でると本当に嬉しそうな顔をして、この時間も幸せや…




でも、今は時間があるからこんな風に思えるんかな。









それから2ヶ月後…




朱里は来月でちょうど1歳になる。





生まれてから猛スピードで、時間が経ってて成長も速くて私がついて行けてない気がしてならない。






「朱里ちゃーんこっちこっち!」




「まぁま〜」



今日は入園式で、明日から朱里は保育園で私は仕事復帰をする。





どうなるんか分からんでちょっと怖いけど、不安になっててもどうにもならへんから…頑張ろう。






「あははっ、僕はパパだよ?ほらパーパ!」




「まぁま、まぁま〜」




『ふふっ、どしたん?朱里。』




「だぁっこ!」




「え、抱っこ言えるのにパパは会えないの…?」




『ふふっ、抱っこは私も初めて聞いたな。』




そう言いながら、ずっと私に両手をあげてる朱里を抱っこして夢莉の元へ連れて行った。




見て分かるくらいしょぼんってしてるから可哀想になった…




『明日から保育園やから、ゆーりが帰る頃…朱里は寝てるかも。』




「え?そんなに早く寝るの?」




『やって、今やって夜の8時には寝てるんやで?7時には寝そうな気がする。』




「えぇ〜、遊べないなんて…もっと早く終わらせてもらおうかな。」




『ふふっ、なに言ってるんよ。』




「はぁ、寂しいなぁ…」




まだ明日になってみんと分からへんけど、ちょっとだけこの3人の時間減りそうやなぁ。
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