パパがママに恋に落ちて。
□無理は禁物です!
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それからもバタバタな日々を過ごしてて、でも朱里と夢莉との家族の時間はかけがえのないもので大切にしないとって心がけてた…
1歳半が来て、親戚とか周りに2人目は考えてないの?ってよく言われるようになった。
夢莉とはある日の夜にそのことについて少し話した…
『なぁ、ゆーり?』
「ん?」
『ゆーりはさ、子供何人欲しいとかあるん?』
「え、えっと…」
何故か、それを聞くと少し顔を赤くした夢莉…案外こう見えて夜は肉食系やしちょっとスケベやからヒヤッとすることが多いです。
『ごめんな、私さ…朱里だけでもええかなって思うねん。』
「え、そうなの?でも1人は寂しくない?」
『そうかもしれんけど…私らがおったらええやん。』
「じゃあ、もう夜はしないでってこと?」
『いや、そういうわけやないねん…こういうことはちゃんと話さないあかんし、自然なことやからどうなるかは分からんねんけどな?』
「そうだね、必ずできるわけやないし…良かった。」
『良かったって…』
「だって、彩さんとの…そのスキンシップ…減るやん?」
『そんなことないやろ?いっつも寝る前はキスしてるやん。』
「でも、朱里ちゃんの前ではしたらあかんって約束したから…」
そうキスについても、私が言い出したことやけど大きくなってきてる朱里に配慮して今のうちから夜だけになった。
それもちゃんと夢莉は受け止めてくれたから、夜は無しにはできひんよね…
私もまぁ、それは嫌やから。
『やから、夜は私のこと好きにして?な?』
「え、もう…やばいその言い方は…」
どさっ。
『きゃっ、ゆーり…?!』
「もう僕は限界だよ、彩さん…」
『ふふっ、いいよ…好きにして。』
「愛してるっ…」
この私は今からこの人に愛されるんやって押し倒された瞬間が正直言ってすごく幸せを感じる…
そんな感じで、話しは脱線して夜は頻繁にラブラブしてます。
それから数日のこと。
「ふぇえ〜ん、まぁま…」
朝起きて、トイレに行ってると朱里の泣き声が寝室から聞こえてきて結構大きな声で泣いてるなって思った。
『どしたんやろ…』
私も朝起きるとちょっと貧血っぽくて体調があまり良くなかった。
母親のそういうところを敏感に感じるって本当なんかなってよく思う…
「まぁま、まぁま〜…」
「ほらほら、朱里ちゃんママもう来るから大丈夫だよ?」
「まぁま〜」
『どしたん?』
「あ、彩さん…なんか泣いて起きちゃって。」
ほんまにたまーにやけど、こういうことがある。
『怖い夢でも見たんかな?』
「そうかも…」
『それじゃあ、お着替えしようか。』
もう起きちゃったし、着替えさせてリビングで遊ばせてたら良いやって思った。
「でも、彩さん大丈夫?」
『え?なにが。』
「なんかちょっとしんどそうやない?」
別に貧血っぽくて体がだるいけどそれをを出してるつもりは全くなかったのに…夢莉はなんとなく察してた。
私のことちゃんと見てくれてるんやなぁ…嬉しかった。
『ふふっ、大丈夫やで…ありがとう。』
「そっか…無理したらだめだよ。」
『うん!』
でも、それでなんか私は今日一日頑張れる気がした…夢莉の愛ってほんまに大切や。
それから、リビング行って遊ばせて私は朝ごはんを作ろうとしてたんやけど…
「まぁま〜…まぁま〜…だっこぉ、、」
『どしたん朱里…』
なんか今日は様子がおかしいなって思いながら抱っこしようとしたら。
「あ、僕が抱っこしておくよ?ご飯作りにくいでしょ?」
『うん、それは助かる…ありがとうな。』
夢莉が早めに自分の準備を終わらせてくれて朱里の相手をしてくれると言ってくれた。
それから順調に作ったんやけど…
「ねぇ、彩さん…」
『ん?』
「朱里ちゃん、ちょっと熱い気がする。」
『えっ!ちょっと熱測ってみて?』
「うん!朱里ちゃんお熱測ろうね。」
「まぁま、まぁま〜…」
「よしよし、大丈夫やからね。」
そして、体温計が鳴った。
『どう?』
「38.3度や…」
『あー、結構あるな保育園行かれへんわ…』
「しんどかったんやね、気づかなくてごめんね。」
『ほんまやで、ママも気づかんくてごめんな…』
「だぁう…」
「保育園の疲れもあるんだろうね、僕も休もうか?」
『ううん、私が休むから大丈夫やで…ありがとうな。』
「そう?大丈夫なの?彩さん体調良くないのに。」
『別にそんなことないで?元気やし。』
「そうかなぁ…」
私そんなに体調悪く見えるんかなって、あまり心配かけたくないからせめて夢莉が仕事に行くまでは元気に見えるように意識しといた。