パパがママに恋に落ちて。
□こうして親になってく。
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「おはよう〜!彩さん、朱里ちゃん〜。」
『おはよう〜』
また月日は経って、朱里は生まれて2ヶ月が経った。
「だぁ!」
「朱里ちゃんは今日も可愛いねぇ〜」
リビングに来るとすぐに抱っこしてるこの光景は朱里が生まれて家に帰ってきてから毎日のことやけど…
前は、私に可愛いとか…キスとか…してくれてたのが全部朱里に今はいってる。
もちろん私たちにとって初めての子やから溺愛するのも分かるし私やって可愛くてたまらへんけど…正直に寂しい。
前に夢莉になんとなく言ったら…それからまたしてくれようとしてたんやけど、先週くらいかな?朱里の夜泣きが酷くて余裕が全くなくなってしまいキスなんてしてる場合やなかった。
そしたら、夢莉も気を遣ってか…
また何もしてくれなくなった。
愛情表現は朱里にしかしてくれない。
前は私が言ったから仕方なくしてただけなんかな…
娘に嫉妬するなんて最低やなとか思ってなんだか落ち込んでしまう。
「美味しいな、朱里ちゃんも早くママのご飯食べられるようになったらいいのにね。」
『うん、そうやね…』
「彩さん?どうしたの?」
『なんでもないよ、早く食べな遅刻するで。』
「あ、うん…」
会話やって、全部朱里のことや…
私のことなんて興味がやっぱりなくなっちゃったんやね。
昼間…
「あうあう〜」
『ふふっ、今日はめっちゃご機嫌やな?』
「きゃきゃっ!」
機嫌がずっと悪い時もあれば今日みたいに私の声掛けに笑ったり1人で手足を動かして、何かと遊んでる時もある。
表情豊かになって、可愛さが増してくから夢莉がぞっこんになるのも分かるねんけどな…
『早くハイハイできるようになったらええのにねぇ?』
「だぁあ!」
『ふふっ。』
本人はそんなつもりないんやと思うけど、なんか返事をしてくれてる気分になって楽しいな。
夜…
がちゃっ。
『あ、帰ってきた。』
ドアの音がしたから帰ってきたのは分かって朱里を連れて行こうとしたけど…
『寝てる…な。』
さっきまで起きてて声を発してたんやけど、お昼寝せずにずっと元気に声出してたから眠たくなったんや。
やから、今日はこのまま寝させようと思い…久しぶりに私だけで出迎えようと思う。
「ただいま〜!帰ったよ!」
『おかえり〜!』
朝、ちょっと素っ気なくしてしまったから明るく行こうと思った。
「ただいま!あれ?朱里ちゃんは?」
『あ、寝てるねん。今日一日中起きててなんだかご機嫌でな楽しそうにしててん。』
「そっかぁ…寝顔見に行こうっと!」
夢莉は残念そうで、私1人で出てきたからかな。
すぐに手を洗いに行こうとする…
『あ、ゆーり…』
「ん?あ、大丈夫だよ!手洗ってちゃんと着替えてから抱っこするからね!」
『…うん。』
やっぱり、朱里だけやねんな…夢莉が求めてるのは。