パパがママに恋に落ちて。

□家族が増えました!
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そして、僕たちのもとに来てくれた新しい家族…名前は太田朱里ちゃん。




「ただいまー!」




『あ、おかえり〜!』




時が経つのは早いもので、朱里ちゃんが産まれて1ヶ月が過ぎた…


でも、産声を初めて聞いた日を僕は良く思い出す。



本当に僕たちにとって宝物でずっと守り続けていくんだって。

彩さんには感謝してもしきれないや…




「朱里ちゃん〜、ほらパパだよ〜おいで?」




彩さんが抱っこして連れて来てくれたからはやく抱っこしたくて手を伸ばした。





『あかんあかん!』




「え?だめ…?」





『手も洗ってへんし服も着替えてや?赤ちゃんはすぐに病気になってしまうんやから。』




「あ、ごめんね…すぐ洗って着替えてくる!!」






そして、すぐに着替えてリビングへ向かった…




「おぎゃぁっ!!おぎゃぁっ!!」




『どしたん〜?お腹すいたかな。』




ちょうど彩さんが授乳はじめてて…





「朱里ちゃん〜って、あっ!!ごめんね!!」





授乳中はなるべく僕は席を外そうとしてるんだけど…





『ふふっ、ええねんで?別にさ。』




「で、でも…いいの?」




『うん、いいよ。やってパパやもん…』




「へへっ、そっか…パパやもんね。」




パパって言われるとなんだか照れ臭くて嬉しくて…にやけちゃう。




『ありがとう、大事にしてくれて。』




「そんな、もちろんだよ!」




彩さんに許可をもらったから、授乳中も一緒に居られる…この家族3人の空間がとてつもなく幸せでさらに仕事から早く帰りたくなった。






『朱里な、日中もめっちゃ泣いててん…どっか痛いんやないかなって心配してんで。』





「え、そうなの?どこか悪いのかな…」




『でもな、山田に電話したら赤ちゃんは泣くのも仕事やって言われてさ…おっぱいたくさん飲ませてあげたらすぐ寝た。』





「あははっ、そうなんだね…お腹すいてたんや。」






今はお腹いっぱいになって彩さんに抱かれてるまま朱里ちゃんは寝てしまった。





抱っこしたかったけど、彩さんが抱っこしてるのを僕に渡すと分かるみたいで…


目をぱちっと開けて大泣きする。




こんなにまだ小さいのにもうそんなことも分かるんやなって…寂しいけど肝心した。






『なぁ、…ゆーり?』




「ん?どうしたの。」




『朱里が産まれたら…私らはさ…もうさ…』



急に彩さんが何か言いたそうだけど、言いづらそうやった…



なにか心配ごとでもあるのかな。






「うん?」





『子どもが生まれたらもう…キスは…してくれへんの?』




「えっ…」




まさかの彩さんがこんなことを言うのは意外やった…





『もうなしなん…?』





「ううん、そんなことないよ…」




『やって、ただいまのキスもしてくれへんやん…おはようやって、、』





それを言ってるとだんだんと彩さんは泣きそうになって来た。





「ごめんね、忙しいのにしたらあかんかなって…タイミングを失ったままになっちゃってた。」





ぎゅっ。




それにしても可愛いな…




ママになったって、彩さんの可愛さは倍増してるんだなって。
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