パパがママに恋に落ちて。

□ついに…!!
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でもそれから、彩さんは1週間ほど念のために入院することになった。




今回のはちょっと検査して数値が悪かったらしく、点滴とか色々と赤ちゃんに影響しない程度の治療をしてもらうことになった。







毎日僕は通って、仕事帰りに寄った…




寂しいなって毎日思ってたけど、あっという間に1週間は過ぎて帰ってきた。








『ふぅ、我が家は落ち着くなぁ。』




「うん、そうだね。お腹前より大きくなったね!」





病院にいる時はベットにほとんどいたからあまり思わなかったけど、今日立ってる彩さんを見て思ったんだ。






『そうやねん、この1週間でなんか大きくなった気がする。』





「触ってもいいかな?」





『ふふっ、もちろんいいよ。』




そうして、彩さんのお腹を撫でるように触れるとやっぱり不思議な気持ちになる。





『もう既に可愛くて仕方なくなってきてん。』





「僕も嬉しいのずっとなんやけど、なんかね…まだ出てきてないけどものすごく愛おしいんだ。」




『ゆーりは、女の子がいい?男の子がいい?』




「うーん、どっちも良いなぁ…」



『欲張りさんやね?パパはっ。』




「あははっ、そうやなぁ〜」




お腹を撫でながら赤ちゃんに笑いかけてる彩さんはほんまになんかキラキラしてて…この入院をおきにちょっと元気になったから良かったな。





ほんまに、入院せずにあのままやったら僕もしばらく休みをもらおうと思ってたくらい…




誰よりもなによりも大切な人で愛してるから。



この時がちょうど5ヶ月で…それからはほんまに月日が流れるのが早かった。



安定期にも入って悪阻も落ち着いてくれて、穏やかな日々が続いて…






とうとう臨月に入ったと思ったんやけど。





















「おはよう、彩さん!」




『あ、おはよう!』




ちゅっ、、、




赤ちゃんが出来てからも、おはようのキスは毎朝かかさずにしてる。




『なぁ、そろそろ産まれてもさ…ええと思うねんけど…』





そう、臨月に入って予定日もあっという間に来て…


彩さんのお腹ははちきれそうなほど大きくなった。




なのにまだ産まれない。





「そうだね?のんびりしてる子なんかな…」





『大丈夫なんかな?そろそろほんまに出てこんと出してあげなあかんくなる。』




彩さんはちょっと不安そうにお腹を撫でる。




だって、入院の準備も出来てるし赤ちゃん用品だって全て揃った…




あとはほんまに産まれてくるだけで、僕たちも赤ちゃんに会える日が楽しみでしかないから。




なにより、彩さんが歩くたびにしんどそうにしてるのを見ると可哀想やなって…どうしても思っちゃって、もう出てきてくれた方が2人のためなのにな。






僕も予定日とその次の日あたりを狙って休みを入れてたけど…


何も来なかった。



早く会いたいなぁ。
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