パパがママに恋に落ちて。

□心配ごと。
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先週ごろに妊娠している事が分かり、もちろん夢莉との赤ちゃんを授かれて嬉しい気持ちはあった…




でも、それよりどうしても不安が勝ってしまい。




せっかく来てくれた赤ちゃんをちゃんと守ってあげられるか、お腹の中で育てられるか元気に産んであげられるか…


不安がすごく来る。

責任とプレッシャーも…



「いただきまーす!」




私がこんな感じやからか、夢莉がすごく私に対して気を遣ってくれてて…いつも以上に気にかけてくれるようになった。



「いただきまーす!おなかすいたぁ〜!」


『いただきます…』


悪いなぁって思いながらも、当分はその状態が続きそうやわ…





そんな朝からご飯をがっついて食べてる夢莉を見ながら思った。




たぶんこれも私を心配してるのを出さないようにしてくれてるんや。





「どうしたの?食べないの?彩さん。」




『あ、ううん…食べるよ。』




「美味しいよ、冷めちゃうから。」




『うん…』





そう言って食べ始めた…




夢莉も赤ちゃんのこと楽しみにしてくれてるんやけど、私がかなり敏感になってるからあまり下手にそのことについて触れてこない。





ほんと申し訳ないなぁって…






『美味しい?』





「うん!美味しいよ。」




『ふふっ、良かった。』








ニコッとしてくれるその笑顔にはいつも安心させてもらってて…本当に大好きな旦那さん。






ちょっとへたれな所もあるんだけど、いつも優しくてカッコいいから私には癒しになって愛おしく思える。





「ねぇねぇ、我が家のルールとしてさご飯はみんなで食べることにしようね?」



『そうやね、夢莉も帰り遅くないしみんなで食べようね。』




「うん!へへっ。」




それだけでも決めると嬉しいみたいで、また可愛らしくて優しい笑顔を見せてくれる…私はこの人と一生一緒に居られるんだなって思ってそれだけで本当幸せになれる。









『ゆーりはさ、何人子ども、、はぁっ、、』




「うん、彩さん?どうした?」




『うゔっ、、』




話してると急に吐き気が来た…




いきなり来るから全く心の準備が出来てなくて焦る。






「気持ち悪い?」




私が口を手で覆って眉間にシワを寄せてるとすぐそばに来て背中をさすってくれるけど…どうやら、もうトイレにいなかあかんやつみたい。





『トイレっ!!』




「あ、彩さん!!」





私はそんな夢莉を置いて走ってトイレに駆け込んで…それと同時にすぐに洗面所のところで吐いた。



いつもトイレまで行く時間もない…




『げほっ!!げほっ!!』




「彩さん、大丈夫?」




でも、すぐに追いかけてきてまた背中をさすってくれた…




しばらく離れられなくて、でも夢莉は仕事の時間や。





『私は大丈夫やから、もう、仕事行って…?』




「でも…」




『ご飯食べて行ってや…洗い物は落ち着いたらするから大丈夫や、、』




少し落ち着いてきて、話せたからそれだけは伝えた…


私は体調がやっぱり優れへんくて貧血も起こしやすいから少しの間仕事は休ませてもらうことになった。




子ども産むってやっぱり簡単なことやないんやな…




『もう落ち着いてきたから大丈夫やで、心配かけてごめんな?』




「ううん、僕も休もうか?」




『なに言ってるんよ、そんなことしてたら毎日休まなあかんやんか。ええから、仕事行ってよ?』





「そっか、分かった…いつでも電話してきて大丈夫やからね。上司にも理解してもらってるから!」




『うん、ありがとう!』




こんなにも愛してくれるパパやったら産まれてくる赤ちゃんもほんまに幸せやな…
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