パパがママに恋に落ちて。
□天使がお腹に。
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そんなこんな、恋人時代と変わらないままラブラブで幸せな毎日を送ってた。
「いただきまーす!」
『いただきます!』
朝、仕事行く前にご飯を食べる。
これも当たり前なんだけど、当たり前やないんだ。
自分が心から好意を寄せ想い…愛してる人としかも一目惚れした彼女と結ばれた僕は本当についてるし、神様に見捨てられてないんだって思えた。
そう思いながら、ご飯を食べてる彩さんを見つめてから…ご飯を食べようとした。
「あれ?酢の物がある…」
いつもはお味噌汁にご飯と目玉焼きや日によってその辺のメニューは変わるんやけど…
今日はわかめを使った酢味噌の物や酢の物があって、2品も珍しい。
夜ご飯には時々出てくるくらいやから。
実はまだ僕が買ってきた酢味噌が冷蔵庫に残ってます…袋に小さな酢味噌の袋が入ってるのを買ってきたから、、、
夫婦2人やとなかなか減らないんだ。
飽きちゃうしね。
『あ、2品も作っちゃってん…』
「珍しいね?」
『なんかしょっぱい物?がさ、食べたくなるねん…ごめん嫌いやったかな。』
「ううん、全然!酢はね身体が柔らかくなるんだよ。」
『ふふっ、ゆーりは身体柔らかくして何するん?』
「え?んー…なんだろっあはは!」
『あははっ、ほんまに可愛いな。』
僕の反応を見て、彩さんも嬉しそうに笑ってくれるそれだけで僕は今日生きてて良かったと思う。
「可愛いのは彩さんね?」
『もう、お世辞はええからっ。』
彩さんはいつも可愛いって言うと照れもあるのか、ちょっと真顔になって否定する。
確かに年上でしっかり者でどっちかというと綺麗って言った方があまり深く関わらない人は思うだろうけど、もう5年近く彼女といるけど…色んな一面を見てきてそれはとてつもない可愛い部分が盛り沢山だった。
相変わらず惚気が止まりません。
「可愛いのに…でも、なんでしょっぱい物が食べたくなるんだろうね?」
『ん〜、それがよく分からんねん。こんなことなったことないんやけどなぁ…』
「どこか具合でも悪いとか?」
『ううん、なんもないでそれ以外は。』
「そっか、じゃあそういう時なのかもねぇ。」
『そうやなぁ、治るんかな。』
この時はほんまになんとも特に思ってなかった。
その日もお互いに仕事に行って帰ってきて…一緒にご飯を食べて、本当に特に変わったことはなく2週間ほど経った。
やから、なんともないんやって酢の物も朝ごはん夜ご飯のおかずの一つになっていった。
ーーー
がちゃん。
『ふぅ、疲れた…』
今日も仕事が終わり家に帰った。
普通に終わったけど、なんだかいつもより疲れた気がする…
でも、夢莉も帰ってくるから夜ご飯を作らないとって思いなんとか作り終えた。
『ゔぅっ?!』
やっぱり疲れたなぁって、今日はそういう日なんかなって思ってたら作ってる時はなんともなかったのに…
横になろうと思うソファーに座った瞬間に急に吐き気が来た。
『げほっ、げほっ、…なにこれ気持ち悪い。』
すごく気持ち悪くて、でも吐きたくても吐けなくてかなりしんどかった…
がちゃん。
「ただいまーっ!」
夢莉が帰ってきた、でもまだ気持ち悪くて洗面所から離れられなかった。
『げほっ、げほっ…ゔぅっ、、』
「彩さん?」
いつもはすぐに玄関に抱きつきに行くけど、来ないから夢莉が私を呼んでる。
すぐに行かないと心配かけちゃう…
『ごめんごめん、トイレ行っててん…おかえり。』
「ただいま〜!あ、そうだったんだね?」
『うん…』
少し落ち着いたかなって思って、急いで出て夢莉のところへ行ったけど…なんかちょっとフラフラする。
「大丈夫?なんか顔色悪いよ。」
『大丈夫やで?ご飯できてるから食べようや。』
「そっか、うん!」
少しずつまた治ってきて、今日はちょっと疲れすぎたんかなって…思った。
寝る時もなんともないし、大丈夫やって。