パパがママに恋に落ちて。
□大好きな人と結ばれた幸せ。
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『なぁ、ゆーり?昨日買ってきてって言った味噌どこにあるん。』
朝起きて、夢莉がお仕事に行くから私は妻としてご飯を作る。
この何気ないことが幸せで結婚したんやなって、家族になったんやって嬉しくなる。
でも、昨日の夜に気付いたんや…味噌汁に使う味噌がもうないことに。
やから帰りに買ってきてってお願いして、私も昨日は仕事やって疲れて先に寝ちゃったけど…帰ってから夢莉が寝室に来てキスしながらW彩さん味噌買ってきたからね。"と言ってくれたと思うのに。
冷蔵庫を見てもどこにもない…
「ん〜?冷蔵庫にあるよ。」
『え?ほんまに?どこにあるん〜。』
2人で冷蔵庫まで行く、けど…
私たちはまだ新婚さんの域でラブラブ真っ盛り、行くまでにもイチャ付き合う。
「彩さん、おはよう。」
『おはよう、ゆーり…昨日寝ちゃってごめんな?』
「ううん、それは全然良いんだよ?ね、キスしていい?」
『ふふっ、仕方ないな〜…』
この短距離にこの会話…キスをする時間が長くてどんどんと朝ごはんの時間は短くなる。
それが分かってても、夜にスキンシップしなかったら朝からの私たちは余計にしつこい…
『なぁ、好き?』
「ううん。」
『えっ…』
「愛してる。」
『ふふっ、あほ…びっくりした。』
私は彼の首に立ったまま両手を回してて、またキスしそうな距離で話す…
「彩さんは?愛してる?」
『ううん。』
「えっ!」
『めっちゃ愛してるもん。』
「あははっ、上をいかれちゃった。」
それからやっと冷蔵庫まで来た。
「ん〜とね。」
『見当たらんねん。』
寝室から手を繋いでて、途中でキスしても離さなくてそのまま…
「あった、これだよ?」
『えっ…』
夢莉が買ってきたのは小さな袋に入った味噌で…よく見てみると。
『これ酢味噌やん。』
「えっ、違うの?!」
『うん、普通に違うな。』
「えぇ〜…ごめんね?お味噌汁作れないよね…これでも一生懸命探して定員さんにも聞いたんだけど。」
『ふふっ、お味噌汁は作れへんけど夜ご飯に使うな?』
「ごめんなさい…」
『いいよっ、それより一生懸命探してくれてありがとうね…ゆーり。』
ぎゅっ、、、
「彩さん…」
『愛してるよ、ゆーり…大好きや。』
私が抱きつくと強く抱きしめ返してくれるから嬉しくて…キスをしようとすると背が高くて小さい私は届かない。
やから、一生懸命に背伸びしてキスをするとそれを支えてくれて続きをしてくれる…
ちょっとへたれさんやけど、そんなところが愛おしくて私は愛してる。
これからもずっと私の幸せの中に居てね、大好きや。