パパがママに恋に落ちて。

□パパがママに恋に落ちた日。
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僕たちの出逢いは本当に奇跡的な運命の仕業だったんだと思う…





パサッ。





『あ、落ちましたよ!』




「え…?」





仕事の外回りで歩いてると通りすがった女の人に声を掛けられた。




『これ、落ちましたよ。』




そう言って、僕に渡してくれたハンカチ…



ポケットからどうやらはみ出してたのか?落ちたみたいやった。

確かに受け取ったのは僕のハンカチ。



「ありがとう…ござ、います…」




でも、ハンカチなんてすぐにどうでも良くなった…受け取った時にふと僕を見て彼女はニコッと微笑んでくれた。
















この時に僕は稲妻に打たれたんだ…
















そう、彼女に僕は一目惚れして…恋に落ちた。
















『どうかしましたか?』




「あ、え、?…あ!いいえ!ありがとうございます。」




『ふふっ、じゃあ私はこれで…』




挙動不審な僕に少し笑い…


そう言うと、彼女は去っていこうとした。






もうこれでなにかアクションしなかったら一生こんな素敵な人には出逢えない。


運命を逃したらあかんって、でもすぐに思ったんだ。





「あの!!待ってください!!」












僕は今まで一目惚れどころか女の人にそこまで興味を示すことがなかった。


友人の付き合いで人数合わせに合コンに行ったり、何人かでご飯に行ったりしたことはあった。





でも、こんな気持ち初めてだった…





これが一目惚れなんだ。






『え…?どうしました?』




「あ、あの…良かったらお礼と言ってはなんですがお食事にでも一緒にいきませんか!!」




『お食事…』






「あの…えとっ…その連絡先交換してもらえませんか?」




なんだこいつって絶対思われてるって思ったのに、連絡先まで図々しく僕は聞こうとした。


すぐに彼女が固まってるのをみて、我に返る…





「あ、すみません…なに言ってんやろ自分…」



恥ずかしくてたまらなかった、僕らしくないな。





『いいですよ…?』




「えっ?」




『大丈夫ですよ、お食事…』




「ええええ?!」




『ふふっ、変な人や。』




彼女は僕をみてなんだか嬉しそうに笑ってくれるもんだから、余計に嬉しさと了承を貰えたことにお礼を言おうと全てが絡まった。



「あ、あ…ありがとうございました。」





『ございました?』




「あ、すみません…あまりにも嬉しくて間違えました。ありがとうございます!!」






大きな声で道の真ん中で頭を下げてお礼を言ったものだから…
周りの人は僕たちを見てた。





『ふふっ。』




恥ずかしいはずやのに、彼女の笑顔を見るとなんだか嬉しくて…
その出逢った日から彩さんの笑顔が僕の一番の幸せになる。





その日が最初の出逢いやった…
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