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□愛してるんだ。
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僕は彩ちゃんと結婚した。
本当に愛してて、どっちかというと僕が惚れ込んで結婚した…
『優紀?まだ起きひんの〜?』
「んぅ…彩ちゃん…」
『ん?』
「ちゅーしてくれたら起きる。」
結婚してからは毎日が夢のように幸せで、こんなに好きな人と一緒に居られるんならそれだけで幸せやった。
『////っ…あほか!!』
でも、彩ちゃんはこんな僕に対して反対にツンデレで…
いつも怒られちゃう。
「良いやん…そしたら、お仕事も頑張れる。」
こうやって仕事を絡ませると、真面目な彩ちゃんは…
『はぁ…仕方ないな、一回だけやからな?』
「うん!!」
ちゅっ、、
「ははっ、ありがとう〜!」
『っ、、ほら準備するんやで。』
彩ちゃんもどうやら少し照れちゃったみたいで…ツンとデレが良い具合に来てくれるから余計に愛おしく思えるんかな。
でも、どんな彩ちゃんやってこの先ずっと愛してるよ?
僕は誓ったから、君をどんなことがあっても愛し続けるって…
『じゃあ、気をつけて行くんやで?』
「うん、今日も早く帰るからね?待っててね?」
いつも別に毎日同じ時間に帰るんやけど、毎日これを言う。
こんなに可愛くて美人な奥さんが待ってるんやから1分でも早く帰りたいんや…
それに、愛を伝えたくてアピールでもある!
『別にそんな早く帰らんでも、普通でええよ…』
「だって、僕は早く帰りたいんやもん…彩ちゃんに会いたいからね。」
『ふふっ、ほんまに優紀は…』
そうやって、くったくなく笑う彼女がまた愛おしい…
『あんま急ぎ過ぎたら、事故に遭っちゃうから…それだけは嫌やから気をつけてな?』
「うん!分かったよ!」
『いってらっしゃい、愛し…てるで…』
「え?今なんか言った?」
彩ちゃんは時々稀に消えそうな声で言ってくれる。
聞こえてても、嬉しくて何回も聞きたくて…怒られるけど聞こえないふりをしちゃう。
『もう言わへん…聞こえてるんやろ…』
「聞こえてないよ!!お願い!!」
『はぁ、…愛してるよ…優紀。』
ぎゅっ、、
またまた言わせておいて愛おしさ爆発で抱きしめる。
「ありがとう…僕はもっと愛してるよ、じゃあ行ってきます!」
『ふふっ、いってらっしゃい!気をつけてな。』
やっと、納得して僕は家を出た。
早く帰りたいなーっ…なんて思いながらも彩さんの“愛してるよ”を頭の中でリピートさせながら頑張った。
僕はかなりきもい旦那かもしれない。
でも、それでも良いってくらい彼女のことを愛したいんや…
君を初めて見た時、何故か運命を感じた。
そして、笑顔にしたいって命をかけて守りたいって…思ったんや。