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□不器用な花嫁。
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『ふふん〜、あ…やばっ、まぁいっか!いれちゃえ。』





私たちは結婚して1ヶ月経ついわゆる新婚さん。





物静かやけど、優しさで包み込んでくれる旦那さんと幸せな日々を過ごしてる…











「ふぁあ〜、おはよう彩さん。」




『おはようっ、ゆーり…!』



ぎゅっ、、




まだ眠たいのか、あくびをしながら起きて来た可愛い旦那さんに私は愛おしくて抱きついた。



年下やからか、母性が湧いてるのか可愛くてたまらなくて…大好きや。




「わぁ、びっくりした…」



本当にびっくりしてるん?って思うほど表情も言い方も冷静で…笑ってしまう。



『ほら、ちゅー…』



「ふふっ、ほんまに甘えん坊やね?彩さんは…」




ちゅっ、、、




笑いながらも、優しく口づけをしてくれた。





ほんまに、こんな不器用でちゃんと奥さん出来てるんかな…って不安になるけど優しい夢莉にホッとする。





『今日はもう仕事行かんでいいよ…』




「え?そんなの無理に決まってるんやん。」




『行かんで…』





私は専業主婦で、夢莉が働いてくれてご飯も生活も出来てるのに…



朝起きて仕事に行っちゃうと思うと寂しくて離れたくなくなる。




それに対して夢莉はいつも困った顔をしてる…





「彩さん、わがまま言わないの。」



『むぅ、じゃあ鞄かくしてやる。』



私は夢莉の鞄を持って走った。




「ははっ、もう…ほんまに手のかかる奥さんや。」









まぁ、すぐに見つかって取られた。







「ほら、朝ごはん食べよう?綺麗な花嫁さん?」




『もう花嫁やないし、ただの奥さんやし…』




「なんでそんなに粘るの?料理失敗した?」




『…なんで分かるん。』




「分かるよ、彩さんのことやもん。ほらご飯食べよう?行くよ…」




いつだって夢莉は冷静で、私が取り残されてる気分になる。






年下やのに、年上に見えてしまう。





『朝から煮物に挑戦したんやけど、なんか焦げてん。』




「ふふっ、朝から煮物作ったんだね…」




『なに笑ってんねん。』




「ん?可愛いなって…」




夢莉はちょっと声が小さくなってぼそっと言った。


でも、はっきりと聞こえて私は顔が真っ赤なるのが分かった…






『なにいってんねん、はよ食べろ…あほゆーり。』




「そこまで言わなくてもいいやん?まぁ、食べるけど。」




『………』




その後はなぜか、照れてしまい…無言でご飯を食べた。



普段はっきりと言わないけど、夢莉は何気なく…好き、愛してる、可愛いとか不意打ちで言うからずるいな。




でも、そんな夢莉が好きやねんけど…
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