さやゆーりの毎日。
□好きがいっぱい。
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「ふぅあ〜…眠いな。」
朝起きて、欠伸をしながら起きようとすると身体の半分側が少し重く感じる。
それは私にくっついて寝てる、赤ちゃんみたいにスヤスヤと眠ってる彩さんがいるからだ…
よだれも少し垂らしてて、普段はあんなに綺麗で美人で可愛くて完璧なのに…こういう時さらに可愛いってきゅんっと胸がする。
守ってあげなくちゃって…思わされる。
こういう少し抜けた部分がまたあざといんや…
可愛い、大好き、愛してる、しか…出てこないほど余裕がゼロの私です。
でも、そろそろ起こさないと私も動けないなぁ…
「彩さん…?彩ちゃん、起きて。」
未だに、彩さんか彩ちゃんどっちも使い分けてる。
だって、今みたいに赤ちゃんみたいな時は彩ちゃんの方が合うでしょ?
『んぅ…』
なかなか起きようとしてくれない。
「ねぇ、起きて?彩ちゃん。」
私は頭を撫でながら声を掛けた…
『んぅ〜…ゆーり…ぐすっ、、』
すると、何故かよっぽど眠たいのか?それか体調が悪いかしか理由は考えられないけど…起きたと思ったら泣き出した。
「どうしたん?眠たかった…?」
ぎゅっ、、、
『うぅ、ゆーり…』
それに何かに怯えてるかのように、強く抱きついて来た。
怖い夢見たのかな?
流石にそれは考えてなかったな…
「彩さん…?怖い夢でも見た?」
『うん…』
「どんな夢?」
『ゆーりが…どっか行っちゃってん、ばいばいって、、嫌や…』
ぎゅぅ、、
私に抱きつく力は強くなる一方で、朝からこの可愛さは破壊的。
ヤラレタ…
『うぅ、ヒックヒック…ゆーりぃ…』
そう言いながら私の腕の中で、しばらく泣いた。
「ははっ、怖かったんだ…?」
『怖かったで、…めちゃくちゃ。』
「夢で良かった?」
なんでか、ちょっと聞いてしまう。
意地悪かな…
『あたりまえやん!!…ぐずっ、、』
「ははっ、また泣いちゃった…大丈夫ですよ?私はずっと彩ちゃんと居るからね。」
『良かった…』
「ほんまに、なんでそんなに可愛いねん…」
罪なほどに可愛い朝の起きたて…
いつも可愛いけど、今日はさらに可愛かって油断してたな。
「よし、ご飯食べに行こうか?」
『うん…』
彩さんは立つと私の手をぎゅっと強く握って離さなかった。
そんな姿に私は嬉しくて微笑んだ…