さやゆーりの毎日。

□にたものどうし
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「んぅ〜!!よく寝た。」


朝起きると、昨日とは打って変わって身体が軽くなってた。


きっと、彩さんが私のために看病を頑張ってしてくれたから…










そんな彩さんはもう起きてるみたいで、隣には居なかった。


そういえば、キスたくさんしたんだ…



風邪移ってないといいなぁ。




とか思いながらも、昨日のことを思い出して顔が熱くなる。










「彩ちゃん、おはよう〜!」




『あ、ゆーり…もう起きても大丈夫なん?』




「すごい身体が軽くなったから、大丈夫だと思う。」





『良かった、でもまだ病み上がりなんやからぶり返してもあかんし…ベットにおらなあかんよ?』





「えぇ、大丈夫だって…」



『あかんあかん!』




「はい…分かりました。」



私を心配して、彩さんは言ってくれてるから朝ごはんを食べたらベットでゆっくり過ごすことにした。








『ごほっごほっ…』




「大丈夫?」





すると、彩さんが咳をしていた。


結構咳き込んでたから、背中をさすってあげると落ち着いてきた…




『だ、大丈夫や…』



「ごめん、風邪やっぱり移したね…」





キスなんかするんやなかったな…




『移ってへんって。』



「いや、移ってるやん…キスしちゃったからかな。」




『そんな寂しいこと言わんでや…嫌やったん?私とちゅーするの、、、』





彩さんはいきなり悲しそうな寂しそうな顔をして私を見つめた。



ずるいな、そんな顔に私の胸は痛んだ…






「いや、そう言うわけやないけどね…彩ちゃんに移したらダメだって分かってたのに。」




『ええねん、私がええって言ってるんやし。移っても熱が出なかったら何もないからさ…気にせんでよ?』




「う、うん…」





優しくそう言ってくれたけど、やっぱり気にする。





昨日も今日も2人揃っての休みやったのに、私が風邪を引いたから全部チャラになってしまった…




しかも、2日目は彩さんに移してしまうし。




どこか出掛けようかって話してたのにな…












それから彩さんの言われるままに、朝ごはんとお昼ご飯もしっかり食べて寝室でゆっくりと過ごしてた。





もうすぐおやつの時間やな!って、動かないからお腹は空いてないものの…彩さんと一緒に居たいのもあってリビングに行った。





「あれ?彩さん寝てるん?」




リビングに行くと、ソファーのところにある机に顔を伏せて寝てる彩さんが居た…




とんとんとん、、



「彩ちゃん、こんな所で寝たら風邪ひくよ?」


『んぅう…』




「彩さん?」




ちょっと様子がおかしい気がする。
こんな所に伏せて寝ることないし、反応が少し鈍い?






「彩さん!!」



ちょっと怖くなって、大きめの声で呼んだ…




『…ゆーり?どしたん。』



すると、やっと目あけてこっちを見たけど…












顔が赤い。












「もしかして、熱あるんやない?」




私がすぐにおでこを触ろうとすると…




『ない…』




避けられた。




「でも、顔真っ赤やで?」



『伏せて寝てたからやろ…ほら、大丈夫や。』



そう言って、平気そうな体を起こすけど。




ふらっ…




「ほら、やっぱりしんどいんやろ…」




『大丈夫や…はぁっ、はぁっ、』



無理して身体を起こそうしたら、身体がかなりフラついて…急いで私の方に抱き寄せた。
息も上がってるし、大丈夫なわけない…



私の風邪がそのまま移ってるんやん。




「熱もあるし、ごめん…」




『ないもん…ぐすっ、、、』




「彩さん…」




急に彩さんは私にもたれたまま泣き出した。
確実に熱はあるのになんでこんなに認めようとしたないんやろう…



「なんで泣くねん…ごめんね、移しちゃって、しんどいよね。」



『違う…』





泣いたまま彩さんは、首を振る。





『熱が…出たから、もうちゅーしてくれへんのやろ…私が昨日…無理にしたから…移らへんって言ったのに…ちゅーしたから、、、』



なんだこの可愛い泣き理由は…


どんなだけ私とのキスを大切にしてくれてるんやろう。




「そんなわけないやん、大丈夫だよ…キスくらいいくらでもしてあげる。」





ちゅっ、、





『ゆーり…』




「やから、もう泣かないよ…?」



『うん、ありがとう…げほっげほ
っ、、』



涙を拭ってあげながら、頭を撫でると彩さんはやっと安心したように笑顔を見せてくれた。



「ほら、熱上がっちゃうからベットで寝よう?」




『おってよ…?そばに。』



「ふふっ、いるよ。大丈夫だから。」



『良かった…』




私はきっとこの先、一生彼女ことを愛し続けるんやろうなって…
思いながら首に手を回して身体を全て私に預けてる彩さんをお姫様抱っこで寝室へと連れて行った。
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