さやゆーりの毎日。

□かわいいね。
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がちゃん!


『できたよ!』



「んぅ…」




少しして、ドアが開いたと思ったら嬉しそうに器とスプーンとかを持って彩さんが来た。



『ほら、起きて?』



私は寝てたんやけど、なんだか自信ありげで早く食べて欲しいんか急かす…




一応、病人なんです。






「ん、食べさせて。」



『ふふっ、いいよぉ〜。ふぅ…ふぅ…』




彩さんはやけに楽しそうで、スプーンですくった熱々のを冷ましてくれる…




なんか小さな子供みたいで、可愛い。




「ねぇ、彩さん?」



『ん?ほら、冷めたよぉ〜。』










「キスしたい。」










『え?キス?』




「いや、嘘…なんでもないよ。食べさせて。」




『そっか…はい、あ〜ん。』




パクっ。




「美味しい…料理上手になったね!」




『んふふっ、ほんと?まぁ…お粥が料理って言うんかは分からへんけど。』







ニコニコしながら、彩さんは私に食べさせてくれた。









「ふぅ、お腹もいっぱいやし…眠たくなっちゃった。」





『うん、熱も少し下がってるな?よかった。』





「たぶん風邪かな、メンバー内でも流行ってるし…」




『そうなんや、…もしかしてメンバーのペットボトルとか飲んだんやろ。』





急に睨まれた…





「え、なんかいけないこと言った?」




『やから、メンバーのペットボトルとか飲んだり自分の飲ませてあげたりしてるん?』




「…し、してへんよ?」




『嘘や、あほゆーり!!』





彩さんはめちゃくちゃ怒ってた。
なぜ私の嘘もよくバレる。


きっと、間接キスで嫉妬してるんや…




可愛い、けど困った。





『もう知らん、キスしてやらへんから。』




「そんなに怒らんでよ…」




『あほゆーり、あほゆーり!!』




「ん〜、どうやったら機嫌治る?」



『…知らん。』




彩さんは怒って私に背を向けて座った。



「じゃあ、キスする?」




『………』




「彩さんの言う通り、間接キスでも確かに嫌やね?それに風邪もらっちゃうし…もうしないからさ許して?」




すると、ゆっくりと…こっちに向き始めた。



「ちゃんとしたキスは彩さんとしかしてないよ?もちろん。」


『じゃあ、仕方ないから…今回は許したる。』





「ありがとう、彩さん。」




やっと笑顔が戻ってニコッとしてくれた。



『仲直りのちゅーしよっか。』



「でも、風邪が移っちゃう…」



『大丈夫やって、いっつも私のは移らんやん。』





「それは、疲れから来てるやつやし…」




『ええねん、なんでも!』





ちゅっ、、、






彩さんは私の言ってることを無視して、我慢が切れたかのように唇に吸い付くようにキスした…




結構長めの。






「ほんまに移ったらどうするん?」



『その時はゆーりが看板してくれるもん、それにゆーりのならいくらでも移してええよ?』





言ってることはめちゃくちゃ私からすると可愛いんやけど、彩さんがしんどい思いするだけやから…あかんよ。





「ははっ、ありがとう…でもね彩さんが私は…」


『分かっとる、大事やからって言うんやろ?でも…ゆーりの愛を我慢する方が嫌やもん!』






ぎゅっ、、、





「もぅ、ほんまに…でも私はそんな彩さんを愛してるよ。」




『ほんま?』




「うん!」




『ありがとう、私も愛してるよゆーり…』




その後は私たちは、いろんな話をしていつのまにか眠りについた…





どうか彩さんが風邪を貰ってませんように。




そんなことを思いながら、可愛い彩さんと手を繋いで温もりを感じあいながらぐっすりと眠った…


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