さやゆーりの毎日。

□無限大
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彩さんは、いつも隠せないのに隠しごとをする。



でも、そんな彩さんが私は好きです…












「よいしょっ…いい天気だ。」




朝起きて、窓を見ると明るい日が差してて…天気が良いのが分かる。








「彩さん、朝ですよ〜。」


そう言いながら、彼女の赤ちゃんみたいな寝顔を眺めながら頭を撫でる…



本当は半開きに口づけしたいくらい。



やけど、まだ一応朝やから我慢する。



昨日、私は彩さんが熱が出てるのを勘づき…ほっておけなくて少し離れてる所まで新幹線で駆けつけた。



やっぱり高熱を出して、ベットでダウンしてた…しっかり者に見えて私が居ないとダメなんやから。




『んぅ、…おはよう。』



「どう?具合は…」



『楽になったよ。』




朝はやっぱり下がるのか、顔見ても熱はなさそうやな…





「今日もロケ?」




『うん、そうやで〜。』




その日は東京で昼からの仕事みたいやったから、まだ本調子やないし…朝一で帰ることになり新幹線で帰ってきた。





「ふぅ、帰ってきたな…」



『でも、もう支度せなあかんわ。』



1時に現場に行かないといけないらしく…そう言いながら、彩さんは立ち上がって洗面所に行った。



ちょっと遅い朝ごはんになるけど材料買ってきて、何か作ってあげようかな…

早めに食べて少し寝たら、体力温存出来そうやし。




「ねぇ、彩さん?」



『なぁに〜』



「朝ごはん何食べたい?」



『ゆーり、作ってくれるん?』



「うん!」




すると、彩さんはやっぱり本調子やないのか…





『お粥がええな…』



「お粥で良いの?」



『うん…それがええな。』





なんかしんどいのか、元気ないかも…

私はそんな彩さんを見てすぐにおでこを触った。




「少しまだ熱いかな…」




そこまで熱くはないけど、でも熱がないとは言えない。





『ふふっ、大丈夫や…ごめんな?心配させて。』




「ううん、ほんまに大丈夫?」



『大丈夫!大丈夫!』




心配させないようにか、彩さんは明るく振る舞い始めた。





仕事休めないからなんやろうな。
やから早く、材料買ってきてお粥作ってあげなきゃ…





「ちょっと、梅干しとか材料買ってくるね…彩さんは熱測って?」




『ないって…』



「あかん、測ってな?すぐ帰ってくるから。」



『はーい…』




そうして、すぐに帰ってきた。




「ただいま、彩さん熱は〜?」




『ん、ないよ〜。』



「そっか、何度やった?」




『え、…と37.0度や。』



「ほんまに?」




『うん。』




もしかして、嘘ついてることなんかないよね?
彩さんが目を合わせようとしないから…



まぁ、熱くなかったから大丈夫かな。






「お粥作るから待っててね。」



『うん、ありがとう…私は支度しとく。』





私達はその間少しだけ離れてた。
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