パパがママに恋に落ちて。

□どうしても言えなくて。
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次の日…





私は朱里と百花を連れて山田のところへ







『それではお願いします…すぐ迎えくるから待っててね。』



「ふぇええ〜ん、まぁま!!」




「もも、あかりたんいるからだいじょぶだよぉ。」





『ありがとうね、朱里…百花をよろしくね。少しだけ待っててな。』






院内の託児所みたいなところに2人を少しだけ預けて私は山田のところへ行った。




百花は離れちゃうと泣いたけど、朱里がお姉ちゃんしてくれてたから少し安心したな…











「なるほど、3人目か…」





『うん、そうやねん。』




「夢莉くんには言ったん?」






山田に症状とか話して、検査をしてもらおうとしてたら夢莉の話題が来た。





『ううん…』




「話しにくい?」




『うん…私が怖がりやねん、それなら作るなって話やねんけど。』





「そんなことないって、出産は怖いお母さん多いと思うで?でも可愛いからな…子供は。」





『それはそうやな、あんなに可愛い子たちが増えるのは嬉しい…』





「良かった、やっと笑ったわ。」




山田と話してると、気がついたら少し苦しさがなくなってて自然に笑ってた。




『私、笑ってへんかった?やっぱり』





「うん、めっちゃ顔が強張ってたで。」




『朱里の時も百花の時も、ほんまに嬉しかったけど…その分の重圧はすごいねん責任感というか。』





「それでこそお母さんや、十分やと思うで?もうちょっと気軽に考えたらええねんって、彩は考えすぎ。」






『そうかな…』





「よし、じゃあ検査しようか!」






そして、エコー検査までしてもらった。









「ん〜?」





『どしたん…』






山田の声になんか不安になった、違ったんかな。






「3ヶ月やで、赤ちゃんおるんやけどさ…」





『ん?』






「ま、いや…なんでもない。」





『なによ?言ってや。』




言うのをやめられたら不安でたまらんやんか…




「ううん、なんでもない!!いや…性別分かるかなって見たけどまだやな、あははっ何年医者やってんねんてな!」






『そう?なん?』





「今回も性別は最後まで聞かへん?」




『うん、そうやな。』





やっぱり、妊娠してたみたいです…3人目か。







「産むよな?」




『うん、産む…けどゆーりにも話さなあかんか。』





「当たり前やんか、どしたん?なんかあったん?夢莉くんと。」





『朱里と百花がおって、3人目…悪阻とか大丈夫かなって不安やねん。』





「大丈夫や、彩なら…2人も3人も変わらへんって!」





『ほんま?』





「いや、子供おらんから分からへんけどな…あははっ!!」





『もぅ…でも、そうかもな?』





「うん!大丈夫や、夢莉くんにも話すんやで?あとちょっと来週もまた来てや、予約取っといてあげるから。」





『えっ?来週も?』





「うん、貧血もやっぱり数値が良くないし様子見るためやから。」





『そっか、わかった。』





それから、少し話をして朱里と百花を迎えに行った。



なんか山田の反応が少し気になったけど、赤ちゃん…なんかあったんかな。
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