パパがママに恋に落ちて。

□楽しくて幸せ。
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それから、彩さんも順調に治っていって…菜々さんにも移ってなかったみたいで良かった。









「はい!みんな注目〜」




って、僕は明日からお休みやからあることを発表しようと思ったのに…





『ふふっ、注目って意味がわからんのかな…』






「もぐっもぐっ、、、」





「もぎゅ、、もぎゅっ…フガッ!」





『ほらほら、ももちゃん…お姉ちゃんに競って食べんでええんやで?鼻にご飯ついてる。』




我が家の子供たちは最近というか、風邪が治ってから良く食べるようになった気がする。






「ご飯をいっぱい食べるのは良いことやね…はいっ!明日からお泊まりで遊園地に行きまーす!!」






「ええぇ!!ほんとぉ?」




「もぎゅっ、もぎゅっ、、…」





朱里ちゃんは小さい頃に行ったことあるからか嬉しい反応をしてくれたけど、ももくんはそっちよりご飯みたい。




『ももちゃんは初めてやもんね、今日は早く寝て明日早いからね〜』





「あ〜い!」




ももくんはまだ分かってなかったけど、朱里ちゃんが嬉しそうにしてくれたからまぁそのうちわかるかなって。





次の日…





朝早く家を出て、新幹線に乗って遊園地へ行った。




一泊二日でちょっとした家族旅行も兼ねて…




「わぁあ〜!!ちゅいたぁ!!」




「あれ〜?」



『ももちゃん、あれは新幹線やで?いつも遊んでるやつや。』   





「ふやぁ〜!!」




ももくんが不思議そうにこれから乗る新幹線を見て指差してたから、彩さんが教えてあげると目を輝かせてた。




男の子やもんね、喜ぶと思ってたから新幹線は必ず乗せてあげたいと思ってたんだ…




ここまでは期待通りの反応を2人ともしてくれて順調だ!








「駅弁はやっぱり美味しいね!」




『うん、美味しいな…ほら朱里こぼしてるから。』



「しゅくえない〜、、、」




『あ、ももちゃんこぼれるから…ママが食べさせてあげるって。』




家族旅行でも彩さんはやっぱり休む暇なく、子供たち中心にお世話をしてあげてて…でも今回は彩さんも喜んでもらえるように計画を立ててる。





「彩さん、朱里ちゃんは僕が見るから大丈夫だよ。」





『うん、じゃあ私が百花みるからお願いね。』





2人でだいたいな担当を決めて迷子にならないようにすることにもした。





そして、いよいよ遊園地に到着…







「わぁああ〜うさたん〜!」





「あかりたん、まっちぇ〜!」




『ふふっ、はしゃいでるなぁ…』




着くと2人ともすぐにまずは入り口に居たウサギの着ぐるみに走っていった。




「ねぇ、彩さん…?」




『ん?』




「手繋ごうか。」




『え?あ、ふふっ…うん、いいよ。』




そうして、久しぶりに手を繋ぎながら歩いた。



手を繋ぐのは本当に久しぶりだなぁ…嬉しい。





「ふうちぇん、くださーい!」




「わぁ〜!!」




2人は相変わらず一目散に走ってうさぎの着ぐるみに向かってる。




『あんまり走ったら転ぶで〜!!』





どてんっ!!





「ふぇええ〜ん!!」




「あーあ、さっそく転けた…」




『ももちゃんは案外よく転ぶねん。』





すると、もちろんそこに彩さんは走って行くから僕たちが繋いでた手は5分もせず離れた…


こればかりは仕方ない。


『ももちゃん、大丈夫?ほら立ってみ?』





「だいどぉぶ?もも。」




「パパが抱っこしてあげようか?」





『あかんよ、転けた時は自分で立ち上がらせてるねん。』



「あ、そうなんだ…」



「うぅ、、まぁま…」

すると、ももくんはゆっくりと立ち上がって彩さんにすぐに抱きついた。




『おりこうやね、ちゃんと1人で立てたやん。ももちゃんえらいね。』




「ぁぃ、、」




ももくんはしばらく彩さんに抱っこしてもらいながら歩いてたけど、朱里ちゃんは大はしゃぎ…
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