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□愛してるんだ。
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『優紀…』




今の私があるのは優紀のおかげや…




あの時、会わへんかったら今頃私はもうこの世に居ないんかもなって思うくらい。




出会ってくれて、ありがとう…



私を闇から救ってくれてありがとう…





思うことはただそれだけで、あなたのためなら妻としてなんでもする。




そう心に誓ったから。










夕方…




優紀はいつも夕方の5時くらいには帰ってくる。



それは私に寂しい思いをさせないためなんやと思う…でも、もう大丈夫なんやけどな?





優紀とこうやって幸せな日々を送れてるそれだけで強くなれるから。


がちゃっ。




「ただいま〜!」




『おかえり、お疲れ様…お風呂とご飯どっち先にする?』




「ん〜、お風呂がいいな。彩ちゃん一緒に入ろうよ?」





『え、嫌や…』



でも、優紀はいつもこんなんでチャランポランしてる。



あほごとばっか言うし、そんなこと言うタイミングやないやろ?ってことや…普通に恥ずかしいことも言う。




でも、そんな優紀にいつも救われてるんやけどな…









「ええやんか、ほら準備してや?」



『もう、分かったよ…』









結局一緒にお風呂に入った。




「ほら、早く彩ちゃん?体洗えたら入っておいで。」




『うん…』


「気持ちいいね?」




優紀はいつも笑顔で私に接してくれる、時々気を遣わせてるんかなって…思う時もある。





『なぁ、優紀は…さ』



「ん?」




『恥ずかしくないん?』




「全然!だって僕たちは夫婦なんやで?何を恥ずかしがるの?」




『ふふっ、まぁ…そうなんやけどな。』




「あ、いま変態やって思ったやろ?」




『思ってへんし、でも…自分で思ってるんやん、それに実際そうやんか。』




「えー、そんなことないのになぁ。」




『あほやなぁ…ふふっ。』




「あははっ、あほやなぁ僕は〜」




そんなことを言いながら、お風呂を出て2人で今度は夕飯を食べる。



優紀お酒が好きやのに、私が苦手やから飲まなくなった…






『お酒、飲まんでええん?』




「うん、僕さそんなに強くないんだ〜!これめっちゃおいしいね。」




『ほんと?良かった。』




「ねぇ、彩ちゃんあーんしてよ。」



『えぇ、自分で食べて〜。』



「嫌や、はやく〜」



『もう…はい、あーんして。』




結局、恥ずかしいのに言うこと聞いちゃって…照れてしまう。






ぱくっ。





「美味しいなぁ…あははっ、彩ちゃんが照れてるやんか…可愛いな?よしよし。」






『うるさい、はやく食べて。』




「あ、怒っちゃったね…ごめんごめん。」





すぐ照れて拗ねる私を雲みたいな優しさでいつも包み込んでくれる…



こんな優紀と結婚できて心から私は幸せ者やって胸を張って言える。
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