はちみつレモン。

□Episode2
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『ゆーりっ!』




ぎゅっ、ちゅっ!…






「んっ!…さ、彩さん…お、かえり…」






いつも通り彩さんを、待ってると今日はいきなり飛びついてきてキスをされた…




めちゃくちゃ油断してた。




『めっちゃマヌケな声出したやん、ふふっ。』






やってやった!みたいな、小さな子みたいに彩さんは嬉しそうに笑ってて…可愛くてびっくりしたけどもう良いや。





「ちょっと、一応人前やねんで。」





「えっ!」





まさかの彩さんの後ろに誰が居た…


恥ずかしい。


『別に隠れてするもんやないんやから、ええねん。』






「あの…」





「あ、ごめんね?びっくりさせて…彩がいつもお世話になってます。」




「えっ!?」





もしかして、この学校の制服やし双子のお姉さんとか?あんまり似てないけど。





『こっちは、幼馴染みの横山由依。』





「彩がこんなにはっちゃけてるの私の前でしかないから、よっぽど良い人とお付き合いしてるんやな?」





『そうやねん、ゆーりはめちゃくちゃ優しい。2つ下やねんけどな。』





「やろうな?顔はちょっと幼いもん」




友達やったんや…



この方もはっきりと言うんや、頭も良さそう。






『かっこいいより可愛いねん』




「え!可愛いは嫌だ!」




『ふふっ、らしいよ?こう見えて男らしいねん、文化祭の日な?イベントで全員振ったやん?』





「あー、見てた見てた。」





『でもさ…ふふっ、ゆーりはな?その前と後に』






「あー!!!もうこの話しは終わりにしましょう、どこかカフェでも入ります?」






あの日のことは見てた人は仕方ないけど、わざわざ教えてあげるのは恥ずかしくて僕が死ぬ。






「彼は恥ずかしいんやって。」




『あははっ、自分でしたことやのにな〜』




そんな2人の会話も聞かず、とりあえず歩いた。。







「ごめん2人とも、私は塾があるから帰るわ!」





『あ、そうなんや。』




「じゃあ、また行きましょう!」




「うん、じゃあね!彩のことよろしくお願いします。」





「あ、は、はい!!」



『お母さんみたいや。』






そう言って、由依さんは帰っていった。






彩さんの友達だけあって、真面目で誠実そうな人やったな…





『ふふっ、由依に惚れたらあかんよ?』





「あははっ、悪いけど…僕は彩さん以外にそういう感情は抱きません。」






『好きっ!!』






「僕も。」





ちゅっ、、!







彩さんは僕を結構びっくりさせるけど、そんな彼女が大好きで…大好きで…毎日心臓が飛び出そうな勢いです。













それから帰って、僕は放課後の余韻に浸ってた…









「キスしちゃったな…今日も…」






キスは特別なものやから、頻繁にするとそれがなくなるって思ってけどそんなことはなかった…





毎日毎日、僕はその余韻浸ってて…彩さんの可愛い笑顔を思い出す。




それだけでちょっと前に離れたのに、もう会いたくて…こんなんやったらこの先どうなるんか少し不安でもあった。



彩さんが飽きないか、心配やな…


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