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□天使にふれた。
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がちゃっ。




『みゆきー!!』




どうやら、私の天使が帰ってきたみたい。






「彩ちゃんおかえり〜!あら!びしょびしょやん。」




『途中で降ってきてん〜…寒い。』




「ちょっと待ってな、タオルタオル!」




玄関に行くと、びしょ濡れの彩ちゃんが居て…寒いと震えてた。




可哀想やけど、可愛くて…複雑な気持ちでタオルを取りに行った。





「はい、タオル。風邪引くでちゃんと拭かんと。」




『へへっ、美優紀が拭いて。』




「えぇ〜、もぅ仕方ないな…彩ちゃんは。」




『ふふっ…』



そんなこと言いながら、髪を体を優しく拭いてあげる。



普段はみるきーって呼ぶけど、お家で2人きりやとちゃんと名前で呼んでくれる。






ぎゅっ、、




「わっ、彩ちゃん?」



『ええ匂い…』



「ふふっ、彩ちゃんおっちゃんみたいやで?ほらお風呂行く。」



『は〜い…』



「出たら、ゆっくりしようね。」




すると、一気に動きが早くなってお風呂に入って行った。




本当に、私の天使は可愛くて可愛くて…なのにめちゃくちゃ甘えん坊なんです。








『美優紀〜?出たよ。』




「はい、ごはん出来たよ。」




『美味しそう〜、いただきます。』




まだ少し濡れてる髪をほっといて、彩ちゃんはすぐに食べ始めた。



まったく、手の掛かる天使やな…




『美味しい。』



「ふふっ、良かったけど…髪まだ濡れてるやん。風邪引くやろ?」




『これくらいええやん。』




「だめだめ、お風呂入った意味がなくなる。」



そう言って、またタオルを取りに行ってご飯食べてる天使の髪を拭いた。




『あ〜、眠たくなってきたな。』




「疲れてるんやな、お風呂も入ったし食べたら寝る?」



『ううん、美優紀とらぶらぶするんやもん。』




「らぶらぶって彩ちゃん、言い方…」




でも、可愛い天使に私は振り回されてばかり。





『ん〜、眠い。』




「彩ちゃん!寝たらあかんよ!!」



『さっきはええって言ったやんかぁ…!』




彩ちゃんは末っ子やから、駄々をこねる天使です。




「口にいっぱいついてる、ほら綺麗になったよ?あっ、寝たらあかんって!」




『うぅー、眠いぃ…』




椅子に座って、まだ食器も片付けてへんのに頭をかくんかくんしてる。



「もう、ほんまに…こっちおいで?」



『うん…』




食べてすぐに横にならせるのは体に悪いから、せめて少しでも起こしておこうと思った。




ぎゅっ、、



ソファーに行くとすぐに抱きついてきた。





『なぁ、美優紀…』




「ん?」




『ちゅー。』



「彩ちゃん?それがお願いする態度ですか?」




眠たいのもあって、あまりにも甘えん坊さんやから少し厳しくした。



すると…




『美優紀ちゃん、ちゅーしてください…』




少し頬を赤らめる天使ちゃん。


可愛すぎでしょ?




お願い事する時はこの天使ちゃんに必ず言わせます。





すると、いつも照れながら言うから破壊的に可愛いのです…



このわるきーでも構いません。




彩ちゃんは極上の天使ちゃんです。





ちゅっ、、、




『んふふっ…』




「よく言えました、よしよし〜。」



『美優紀…好き。』



「もう、眠たいんやなぁ…ほら寝てもいいよ。」





そう言って、私の膝に頭が来るように横にならせる。




結局は甘やかします。




だから、あざいとい天使ちゃんが今いるのですね…

嵌っちゃうから。









『おや…し…ゅ…』



「ほんまに、天使やなくて赤ちゃん?なんかな。」





最近、天使やと思ってるけど…もしかして天使という名の赤ちゃんかなって思う時がある。






『みゆ…』



「彩ちゃん、…」




ちゅっ、、、












寝てからは何回唇を奪ってるんか分からへんけど、天使ちゃんに私はずっとキスしてますっ。





これは寝る前の日課。






本人、いや…天使ちゃんがそれに気付いたらちょっと怒られそうやな?













なんて怒られるかって?












“私が分かる時にしてやっ!美優紀!”




って、顔を赤くして照れながら言ってくるのが頭に浮かんだ。





「ふふっ…」






そんな天使もすべて私のやからね。




誰にも渡さへんからっ。





甘えん坊末っ子天使ちゃん…




彩ちゃん、愛してるよ。


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