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□緩む頬。
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『んぅ、…』




「大丈夫?彩ちゃん…」




目を開けると、一気にまた気持ち悪さに襲われたけど…さっきよりましかな。




それより、私のことを心配そうに見つめてる美優紀がいた。




はぁ、やってもうたな…





倒れたんや。




ここのところ、テスト勉強で徹夜し過ぎて…今日は朝から貧血っぽかったからな。





『ごめんな、美優紀…』




「ええよ?謝らんでも…それにしてもかなり辛かったんやないん?大丈夫?」





なんて優しい子なんやろ、迷惑かけたのか私のことを心配してくれる。






やから、好きやねんな…





可愛いし、飛び抜けたところがあるけど…面白くて優しくて誰よりも私を好きでいてくれる。





ありがたい。






『うん、大丈夫や…』




「なら良かった、今日はあと1時間やからさ…終わったら迎えに来るから寝とってな?」





『ありがとう、美優紀…』




「ふふっ、ええねんで?彩ちゃん。
恋人やねんから、遠慮せんでな…」






そう言って、またふわふわとした笑顔で教室に帰って行った。







美優紀と居られるって、ほんまに幸せや…






ーーー







家に帰る時は私が彩ちゃんをおぶってあげた。









『んぅ、みゆ…』




どうやら、身体もしんどいのに頑張ったから、らかなり疲れてるみたいで…




おんぶすると、彩ちゃんはすぐに寝ちゃった。




こういう時の彩ちゃんは、赤ちゃんみたいで可愛い。








家に着くと、ベットまで行ってあげて起こさないように寝かせた…



もちろんパジャマにも着替えさせて。









『み…ゆ…』




「ふふっ、可愛い…さっきから私の名前ばっかりや。どしたん〜?彩ちゃん。」





寝てるけど、冗談半分で聞いたら…








『しゅ、き…やでぇ、、』




「彩ちゃん…」





なんやねん、寝てるのに可愛いってやっぱ無敵な人やな…





でも、そんなあなたが私は大好きです。








かしゃっ、、






「絶対怒られる、けど…まぁいっか!可愛いんやもん。」








私はスマホの待ち受けを変えた。








よだれを垂らして、寝てる彩ちゃんにね…

それを見ると頬が自然に緩んじゃうから。



愛してるよ?彩ちゃん。


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