短編集 -3-dimensional-

□je suis aimee Quatre
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「これ以上はダメな気がしたからさ、日の出は諦めて山を降りる事に決めたんだ。まぁ、やな予感しかしないよね。サイドミラー見るよね。汚い歯並びを見せて狂ったように笑いながら女子高生が後ろから追いかけてきた。って話」




「えっ?その後は?どうなったんですか?」





後半は短いテンポで説明を終えるので、未央奈は物語の核心に迫ると名は真顔になってゆっくりと手を動かす。







「ん?今もいるよ…?…ほら…そこに…」






名の指が絵梨花の背後を指すので、絵梨花は怯えた表情で素早く振り返る。





「わぁ!!!」





「きゃあああ!!!……っ…ぐすっ…名さん…意地悪ですっ……」




後ろに居た美波は絵梨花が振り返った瞬間に驚かすので、絵梨花の瞳には涙が溜まって机に伏せる。





「あー!名さんが、いくちゃん泣かせてる〜」




「絵梨花ごめーん!でも、最後に調子乗ったの美波だからな〜」




すぐに名は絵梨花の横に座って頭を撫でると、そのまま抱きついてくるので背中を撫でて落ち着かせる。




「名さんは昔からあんな感じだったんですか?」




「ん〜どうかなぁ?」




楽屋で騒がしい位置の中心にいる名を見ながら、桃子が昔の名について気になって麻衣に尋ねてくるので苦笑しながらも少し話をする事にした。






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