短編集 -3-dimensional-
□je suis aimee
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「あー!もう!信じらんない!!ムカつく!」
「…あー、飛鳥さん?」
飛鳥は早歩きで名に近寄ると、手を強く引っ張って一期生達が座っているテーブルに座らせる。
「言ってやったらいいのに!どれだけ乃木坂に尽くしてくれてるか!」
「いや、そうプリプリしなさんな。仕方ないだろ?」
飛鳥にしては珍しく憤っており、名は背中をさすりながら横に座らせる。
「仕方なくない!!あれは言っちゃダメだよ!」
「そうだよ!転職とか!向いてないとか!ありえない!」
「もぉ、絵梨花と真夏まで…」
お茶とケータリングのケーキを名の前に並べながら、絵梨花と真夏も同様な様子だった。
「ダメだ…ちょっと、やっぱり話つけてくる」
「いや、待って、黒石さんどこいくの?」
「だって…」
眉間に皺を寄せていた麻衣が急に立ち上がろうとするので、名は肩に手を置いて中断させて座らせる。