欅の宿り木

□欅の宿り木 4話
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「いいね〜!いいよー!」





海岸沿いを走っていると、グラビアなのか何かの撮影が行われていて足を止める。





普段なら、すぐに去る所だが見たことのあるような気がする人物だったので目を細めて見つめながら誰だったか思い出すのに時間がかかっていた。




「いいねー…いいんだけど…ねるちゃんの彼氏になって一緒に旅行してるみたいな写真が欲しいんだよね〜」



「はい」



「好きな人を思い浮かべながら、その人と遊んでる表情でいこうか!」



「えぇ?……わかりました〜」



名前が会話に出てきた事で思い出し、1人でスッキリした名は撮影の邪魔をしても悪いと思い、トレーニングを再開した。




〜・〜
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