↑欅の宿り木 Chapitre final↓

□欅の宿り木 最終章 2
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「あれ、こさかなに似てない?」



「えっ、やばっ…本物かな?」



「まさかね…写真だけ撮らせてもらう?」



「っ…」



「こっち」



2人で歩いていると菜緒の事に気づいた人に指を差されて顔を伏せるが近寄って来る様子だったので名前が逆に手を引いて学園内に入る。



「凄い広い学校だよね、迷いそう」



「多分、一般の人はセキュリティで入れないから大丈夫」



「えっ?あ、本当だ」



長い廊下に書籍閲覧室と書かれたドアがあり、菜緒は間違って入ったら出てこれるのかという心配を伝えるが、名前は笑顔で首を横に振る。




「開けようか?」



「へ?そういうのって先生じゃないと開けれないんじゃ」



「勉強頑張ってる特権?みたいな?」



セキュリティーキーを指紋認証で開けた名前は菜緒を書籍閲覧室へと案内する。
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