短編集 -3-dimensional-
□je suis aimee quatorze
1ページ/15ページ
2019 girls-award
今を輝くアイドルやモデルが一堂に集う祭典であり、テレビや雑誌で見た事がある有名人がバックヤードを行き交う。
その様な状況下でよそ見をしていたあやめは皆から少し遅れた事に気付いて焦っていると女性二人組に道を塞がれる。
「あ、乃木坂の新しい子でしょ?」
「名字さんの居場所知らない?」
急に話し掛けられて顔を見上げると、元.欅坂の2人である事に気付いて緊張は更に強まって思考が止まってしまう。
「あ……えっ…と…」
「ん?知ってる?」
整った顔立ちで首を傾げられ、目線を合わせられた瞬間に誰かが目の前に立って視線が遮られた。
「ちょっと〜そこのじょし〜あやめから、離れてもらえますぅ〜?ライバルグループが何の用ですか〜?」
「「名字さん!!」」
名が小学生の強気な女子のような口調で2人とあやめの距離を離すが、2人は目的が達成されて表情が明るくなる。