短編集 -3-dimensional-
□je suis aimee treize
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ハロウィンのシーズンになり、季節物の撮影があったのでメンバーは様々な衣装を着て楽屋で過ごしている。
「名字さん、来ないかなぁ?」
普段から着ることのない衣装なので、さくらはソワソワとしていると、見たこともない美少女が急に楽屋へ入ってくる。
その出で立ちは黒を貴重にしたゴシック調のスカートとそれに合うパーカーのフードには小悪魔風の角が付いており、少女は小悪魔フードを頭に被って着こなしていた。
「な…なに…?」
happy Halloween と書かれた可愛いボードとお菓子が沢山入っているお洒落なカゴを持っていて、軽く会釈してくるので何となく返す。
その少女は、さくらの手にお菓子を手渡して次々とメンバーにお菓子を配る。
受け取ったメンバーはニヤニヤしてたり、知っている様子の人間も居るのでさくらは困惑しながら周囲を見渡す。