短編集 -3-dimensional-
□je suis aimee onze
1ページ/20ページ
「この暑さ、ハワイ〜って感じ!」
「本当に〜暑いね〜!」
ロケで麻衣と沙友理はハワイに来ており、テンションが上がっている。
もちろん、海外で仲の良いメンバーとロケができるのも大きな理由であるが今回の要因が遅れてやってくる。
「おー、おつかれおつかれ〜」
「名、遅い!」
「てか、ずっと言いたかったんやけど、なんなん?その短パン。水着みたいやな」
「あん?みたいじゃねーわ。失礼な奴め」
名がスーツではなく、短パンにアロハシャツで現れ、陽気なスタイルに沙友理が指摘すると斜め上からの返答が戻ってきて時が止まる。
「ん?…ん?あれ?名、日本出る時から、その短パン履いてなかった?」
「海で泳ぐのにワクワクしたら普通、水着履くだろ!?」
麻衣は同じ飛行機に乗っていたので、更に疑問が湧くが名が言い切って沙友理が目を見開く。