短編集 -3-dimensional-

□je suis aimee
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「申し訳ございません!はい!…はいっ!以後、このような事がないよう努めますので!はい!申し訳ございません!ありがとうございます!すいません!はい!失礼致します!」




ライブ前の楽屋は人数が多い為、元々の部屋ではなくライブ用に作られている事もあるので天井がなく廊下と上部は繋がっており、電話越しに謝っている声が丸聞こえとなる。




「ふぅ〜」





「まーた、名字さん怒られてる〜!」




「マジそれな!怒りすぎ!」




楽屋に入ってきた名に四期生のフレッシュな面子がバカにしたような口調で話しかけるが、名も軽いノリで応える。




「しっかりしなよ!」




「はいはーい」




「てかさー仕事出来ないなら転職考えれば?向いてないんじゃない?」




「転職なぁ…なにしよ?」




「てか、なにしても、やらかしてそう」




「確かにねー!あははっ」





話の流れで誰かが転職の話題を話した瞬間に、テーブルを強く叩いて立ち上がる音が聞こえ四期生達が音の方向を向く。




立ち上がったのは齋藤飛鳥。





「また怒られるんじゃない?…じゃあ、私たち行くね〜」




しかし、白石、秋元、生田といった一期生も不機嫌な様子でこちらを見ているので四期生達は名を憐れんだ目で見ながら去っていく。
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