欅の宿り木
□欅の宿り木 7話
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結局、友梨奈は欅坂の運営チームに呼び出されて別々に帰る事になり数日が経った。
冬休みとはいえ、年末の準備の為に学業という本業をサボっていたので名は机に向かって課題に取り組んでいた。
「…ふぅ…」
ちょうど、一息入れようかと思っていた時にノックの音がして手を止める。
「もう少ししたら、休憩するよ」
返事をする前に部屋に入ってきたので母親だろうと思い、振り返らずに話して課題を終わらせる事に集中する。
「も〜!だれだ〜?友梨奈ちゃんが来てるっていうのに勉強ばっかりしてるのは〜?」
背中をポカポカと叩きながらテンションが高い友梨奈のぶりっ子ボイスに、どこまで演じきるのだろうと疑問に思った名は無視を決めて課題を終わせてから振り返る事を決めた。