即席小噺-reloaded-
□Je suis aimee 罪と罰
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「さゆにゃんさ〜この前のヤツやねんけど」
『おーい、さゆり〜』
沙友理と小百合が雑談で盛り上がっている中、名前は小百合の肩に手を置いて話かける。
「はい、なんでしょう?」
振り返った小百合は触れられた肩に手を置きながら笑顔で振り返った。
「あれ、いーなー」
「ん?なにが羨ましいの?」
そんな場面を遠くから見ていた史緒里はテーブルに伏せながら隣に居る美波へ話しかけるが、美波は『?』の表情を浮かべて首を傾げる。
「ほら、呼び名が一緒の2人が近くに居る時はみなみーって名前さんに肩をトントンされてるでしょ?」
「ん?あ〜。されてるね」
珍しさを感じなかったのは、自分もされているからだと理解した美波はその状況に他の人はならないのかと少し特別感を感じて表情が緩む。
「私も名前さんに肩トンして欲しい!」
「肩トンって…じゃあ、史緒里〜って呼ばれても振り向かずにいたら?トントンしてくれるんじゃない?」
「おー、それ良いかも!」
羨ましがっている人間に名前が同じメンバーが入るまで待つしかないなどと残酷な事は言えなかった美波は当たり障りのないアドバイスを送り、史緒里も目を輝かせて実行する事を決めた。
〜・〜