即席小噺-reloaded-

□Je suis aimee 新年、明けました。
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正月に体調を崩していた七瀬は初詣に行っていないと名前にLINEスタンプを送り続け、根負けした名前は七瀬と初詣に来ていた。




「なぁ、名前?新年の挨拶って何がめでたいん?」



「そりゃ〜…祝いたい感じを出したいからだろ」




大きな神社に行くのは目立つので、近所の小さな神社に来ていたが階段が長く続き、七瀬は名前の手を握りながらふとした疑問を伝えてくる。



「そんな適当なノリなん?」





「いやいや、んなわけあるか。旧い年が明けて、健康で新しい年を迎えられて良かったね〜いや〜おめでたい!っていうのを略したのが『明けおめ〜』よ」




自分の答えを素直に飲み込もうとする七瀬に名前は小さく笑いながら訂正して頭を撫でる。





「そっか、じゃあ、おめでたいなぁ」




「だろ?」





気持ち良さそうに目を細めて笑顔になった七瀬は名前の言葉に大きく頷く。




「今年も無理せず健康でおってや?」




「ん?」





「来年も再来年もずーっと一緒に居て、明けましておめでとうって言い合おうな」





「おう。今年もよろしくな」






言葉の意味が正確に伝わらないのは分かった上で話をするが、名前は少し首を傾げながらも頷く。






「しゃーなしやで?」





「あざーす!えっ?」






七瀬は予想通りの反応に愛おしい気持ちになりながら腕に抱き付いて階段を一緒に登り始めた。













fin


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