↑欅の宿り木 Chapitre final↓
□欅の宿り木 特別編〜山下美月の憂鬱〜
1ページ/6ページ
「はぁはぁはぁ…きっつ…」
「へいへいへーい!遅いぞ〜」
懐かしの紅白の場に連れ出された名前はNom(名前)の指示のもとで乃木坂の衣装搬入を手伝っていた。
衣装とはいえ、全員分となると相当な重労働となるがスタッフは名前のみ。
Nom(名前)からの指示を頭に浮かべながら、誰が誰の衣装なのか混じってしまわないように管理しながら機敏に体を動かしていく。
「よろしくお願いしま……えっ?」
「あ…えっ…と…山…」
名前がドタバタしている中で美月が衣装合わせにやってきて、いつものスタッフが居ないことに驚くが名前は顔と名前を一致させる為に資料の記憶を辿る。
「山下美月。ダッシュダッシュ!」
「うす」
Nom(名前)が間髪入れず、名前を伝えて手を叩くと名前は小さく頷いて走り出し、すぐに美月の衣装を用意する。